第24話 カッコつけちゃいます?

 カッコつけるのって、とても素敵な事だと思うのです。


 お洒落に限らず、清潔感を保つことや、身の回りを整えること、どんな言葉の選ぶのかということ、人とどう接するのかということ、一つ一つの考え方なども、大きな意味では『カッコつけ』に入る気がします。


 カッコつけるのに時間をかけた分、「うわぁ〜カッコいい♡」って誰かに思ってもらえるかも知れないし!


 カッコつける事を恥ずかしがっちゃうと、周りからは余計にそれがカッコ悪く見えてしまう事がありますね。


 あれってすごく不思議です。


 恥ずかしがらずに堂々とバカな事をやっている人の方が、どこか突き抜けてて、カッコよく見えちゃう。


「うわぁーーー! あんなにカッコつけなきゃ良かったぁーーー! バカバカバカバカー!」って、後からふと思い返した時に恥ずかしくなっちゃうのが嫌だから、それ以降はカッコつけることに対して躊躇してしまい、ますます『カッコつけたくない自分』を選んで、大人しくなっちゃうのかも知れませんね。


 ……………うーん。


 案外、難しいものですね。


 そもそも人が感じるカッコ良さと、自分が感じるそれは全く違うものなのでしょうしね。


 生きていればどんどん、カッコ良さに対する考え方って変わっていくと思うのです。


 漫画を描いていた時に、自分の絵がコロコロと変わった時のことを思い出します。


 自分の感覚も、成長と共にガラリと変わってしまうから難しいんですよね。


 常に同じというのは、まずありえ無いんですね。


 中二病時代にカッコ良いと思っていたものって、大人になると…………


「あれ? 私って、どうしてアレをカッコいいなんて思っちゃったりしちゃっていたのだろうか? 今思い返すとチョー恥ずかしいじゃん! あのカッコつけは黒歴史だね! もうそれで間違いない! 心の中で封印だね封印っ! また逢う日までさようならっ!」


 みたいに感じたりします(笑)。


 逆に。今、モーレツにカッコいい! と思えるものって、少女時代には何故かピンと来ておらず、惹かれるどころか目の中に入ってさえいなかった、などという事もありますね。


 あと、一周まわったこともあります(笑)。


 小さな頃にカッコいいと思っていた事が「別に全然カッコよくないじゃん」という気持ちになって、その後何年か経過するともう一度「おお、やっぱりアレってカッコイイよ、あの時の感動は間違っていなかったんだよ」みたいに感じることも(?)。


 何だか私って一貫していないですね。


 こういう気持ちって、人によって大きく異なりますよね、きっと。


 思わずお尋ねしたい気持ちになります。


 こーなるともう(?)私の場合、下記の2択から選ぶしかありません。


 ①カッコつける前に、時間と年月が経過した後の自分がどう思うか、頭の中であらかじめシミュレーションしておく(後悔しそうなカッコつけは、やめておく)。


 ②恥ずかしさなど突き破る! 周りからはカッコ悪く見えようが、とにかくカッコつけを全力で楽しむ!! 後悔など絶対にしない!!


 ↑②の人の方が楽しそうですし、一緒にいると面白い気がしませんか?


 カッコつけるのを諦めちゃう人よりは、何もかも突き破って自分流にカッコつけちゃう人の方が、個人的には好きなんですよね。


 年月とともに考え方が少しずつ変化しちゃう自分も、そのようにカッコつけていたいです。


 すぐに創作話に戻ってしまい恐縮ですが、小説の中にも作者様独自のこだわりというか、カッコつけている部分って、たくさんあると思うのです。


 そういう独特なカッコよさを、ふいに見つけ出した時の感動といったら!


 めっちゃワクワクドキドキします。


 上手なカッコつけがハマっていらっしゃる作品は、読者をググッと惹きつけてくれて、恋に夢中になるような気持ちを味わわせていただけるのです。


 気づくと虜になってしまい、頭の中は常にその作品の事ばかり。


 作者様が普段カッコいいと思っている事が何なのかが作品を通してきちんと伝わってきて、素顔をちょっとだけ見せていただけた気がするのですよね。

 

 作者様ならではのカッコ良い魅力や個性が、読者をグイグイ引き寄せてくれますので、恥ずかしがらずにどんどん、カッコつけていただきたいなと思います。


 いつも夢中になりながら、カッコいい作品を読ませていただきたいと思っております。


「うわぁ〜カッコいい!」って少しでも思ってもらえるように、私自身も頑張って作品を創っていきたいと思います!

 

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