第19話 時間が…………無い!

 3000文字くらいの小説を1ページ書き上げるのに、どのくらい時間がかかりますか?


 私は(推敲を含め)、ノリにノッているときは2時間くらいです。


 時間がかかる時は、8時間以上ウンウン悩みます(;^_^A


 1ページを30分くらいで書き上げる作家さんもいらっしゃるみたいですし、書くものによってもスピードって異なるわけで、きっと人それぞれなのでしょう。


 実は私も、1ページを何文字にするのか、新作を始める直前まで毎回、悩んでおります。


 もしかしたら各サイト様ならではの流行りみたいなのが、あるのかも知れませんね。


 私が読ませていただいた作品は、1ページ2000文字〜5000文字くらいのものが多かったです。


 でも1ページ500文字以内の小説が、週刊ランキング1位取るサイト様もあったりします。


 ルールなんて無いっ!

 て事なのでしょうね、きっと。


 文字数が少なければ、必然的にPV数がググッと上がりますしね??


 ちょっと試しに自分も、その方法を真似て書いてみた事もありました(笑)!


 だからといって、それが面白い作品になったわけではありませんでしたし、ポチポチとページをクリックしなきゃならないので、読むのがめっちゃ面倒になって、やめちゃいました。


 読む人によって、好きな文字数って違うと思うんです。


 あと、書く人にとっても、書きやすい文字数が全然、違う気がします。


 本当は、1ページを『30分アニメの一話くらい』をイメージして書くようにしたいのです、が。


 私は、1ページを2000文字前後にまとめるのがめっちゃ好きです(このエッセイがちょうどそのくらいで、エッセイに関しては1話を30分前後で書くことに決めてます)。


 この2000文字といのが、(最もノッている時に)毎日書ける最低文字数だという事に気づきました。


 あまり内容について悩んじゃうと勢いが止まってしまいますし、効率が悪くなってしまうのです。


 今回の長編『桃色のドラゴンと最強神~』の場合は、1話を2000文字にしちゃうと少し内容が物足りなく感じたので、2500文字から3500文字くらいに収めるようにして書いてます。


 もう半年以上、大長編を書いているのですけれど。


 実はまだ本当の意味で、書くことに慣れていない気がするんですよねー(涙)。


 作品を愛し過ぎちゃっているからでしょうか。

 それとも初めての大長編だからでしょうか。


 わけがわかりません。


 ノッている時って、あれ、一体何なんでしょうね。


 ブワァーーーーーーッ!!!


 って、話の内容が浮かんできちゃいます。


 おおおおおー!

 調子良く書けるぞっ?


 名作の香りがプンプンするぜ(?)!


 慌ててスマホにメモしたり、ノートに書き留めたりするわけです。


 寝る直前や夜中に、たくさんのネタが浮かびます。


 ガバッと布団から起き上がって、何でもかんでもウキウキしながらメモります。


 何日か後には実にきれいさっぱり、メモした内容を忘れちゃうんですけどね(笑)。


 書き損じの原稿などは、すぐに処分することに決めました。


 いつまでも取っておくと本物とごっちゃになって、頭の中が混乱してきちゃうからなのです(泣)。


 取っておいた没原稿(要らない内容)が本編に入り込み、読み返してヒヤッと青ざめたこともあります。


 かなりの辻褄合わせをする羽目に陥り、その時はまぁ…………てんやわんやでした(笑)。


 その失敗以降、要らないメモをなるべく、こまめに捨てるように心がけております。


 先を考えないまま無我夢中で書いている時って、超楽しいんですけどね。


 素敵なエピソードが際限なく浮かんで来るタイミングなどは、ワクワクしっぱなしです。


 でも。


 ピタッ!

 と、止まるときって無いですか?


 リアルが忙しい時とか。


 他に、夢中になっちゃっているモノがある時とか。


 作品以外の事を真剣に考えなきゃならない時とか。


 作品の内容から、離れざるを得ない時とか。


 あれ、めっちゃ怖いです。


 でも、リアルを生きている以上、そっちを疎かにするわけにはいかない。


 優先順位を常に、考え続けなければならないですよね(涙)。


 そーすると大長編書いている時なんかだと、めっちゃ深い内容のクライマックスシーンを書いているにも関わらず、大好きな小説の内容がいつの間にか、後回しになってしまうわけです。


 んで、いざ、机の前に座って続きを書こうとすると…………


「あれれー?私って、何をどうすれば、あの話の内容の続きに入り込めるんだったっけ?」


 ってなっちゃいます(私の場合はです!)。


 危険ゾーンに突入する第一歩です。


 作品の中に再び深く、入り込まなくてはならないわけですね。


 でもご安心ください。

『私、エタらないので(ドクター〇風)!』



 年を取ると、めっちゃ忘れっぽくなります。


 だから、読者になったつもりで何度も、今書いている自作小説を読み返します。


 現場百回(?!)!

 とにかくとにかく読み返すっ!


 すると、粗が目につきます。


「あ。ここ直さなきゃ!」


 とか。


「あれ?ここ、もしかしたら辻褄合わないんじゃない?」


 とか。


「ここの続きを書き足さなきゃならないし、途中からあのシーンも付け加えなきゃならないなぁ」


 とかなってしまうー(笑)。


 そんなこんなで、入り込んで続きを書くどころか、修正する方の人間に早変わりしてしまう。


 うーん…………やはり、大長編になればなるほど、こういう悩みが出てきてしまうのですね。


 いつしか私は「時間が無い!」って唸りっぱなし。


 いっそのこと、締め切りがあった方が楽なのかもしれませんね。


「あ。あと十日で締め切が来ちゃう! え? そっかぁ、時間がもう全然ないわけだし、もうここで…………折り返すしかない! もう、この書き方でいくしかない!」


 ってなりますし。


 折り合いを付けながら、慌てず騒がず夢中になりつつ、楽しみながら完成を目指します。


 結局のところ、この「終わらせることが出来るのか?!」というハラハラドキドキ感が、楽しいです。


 ストーリーも世界もキャラクターも、深く愛しているからこそ続けられるのだと思うのです。


 創作を再開してから2年半が経過し、今までよりも一層、作家さん達には尊敬の念を抱いております。



 いつも素敵な作品を届けて下さって、本当にありがとうございます!



 体調にだけは注意して、頑張って書き進めて下さいね。



 私ももっと、精進したいと思っております。

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