(一)-6

 二時間後、フリッツたちがポルノビデオを確認している会議室に行くと、作業は半分も進んでいなかった。しかし、これまで確認できた中では、どのディスクにも特にめぼしい情報らしきものが書き込まれたり暗号化されたりした形跡はないという。パッケージのプラケースの方にも特にこれといったものはなかった。あっても、ポルノサイトの月額会員料の割引クーポンや女性もののレースの下着ぐらいであった。

 ここからティムも含めてビデオの内容も含め全て確認をした。終わったのは二時間後であった。結局、これらのポルノビデオの山は、ただのポルノビデオの山であることだけがわかった。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る