第6話ドラゴンのお友達ができました!!
「こんにちわぁ。えと、エリアス・アルフォート4さいです!!」
『ああそうだな。おめでとう」
「えとぉ、いつもみんななかよしなの」
僕、おじさんにぷるちゃんとウルちゃんとちゃんとなかよししてることお話して、それからウルちゃんがお話できるようになった事お知らせしました。
『ああ、知っているぞ。時々見に来ていたからな』
え~、いつ来たのぉ? 僕ぜんせん気づきませんでした。ぷるちゃんとウルちゃんも気づかなかったって。お家に来てくれたなら、一緒に遊べば良かったのに。あっそうだ! 今日はおじさんのお友達の王様じぃじも来てるから、みんなのところで一緒にパーティーしようよ。
僕がおじさんのお手々引っ張ったら、おじさんが待て待てって。もう! 早く行かないと残りのケーキ無くなっちゃうかも。だってガルダーとってもいっぱい食べるんだよ。今はゴロゴロしてるけど、起きたら全部食べられちゃうかかもしれないもん。僕のケーキなんだから! おじさんにもちょっとだけならあげるよ?
そう言ったら、おじさんがまだやる事があるって。僕にプレゼント持ってきたから、今ここでプレゼントくれるって言いました。
プレゼント! またお友達連れてきてくれたの!
『お友達の前にエリアス、この卵を触ってくれ。そっと、そっとだぞ」
「さわっていいのぉ?」
僕のお家の後ろに、小鳥さんのお家があるの。たまに小さな卵があるんだよ。でもかあ様もとう様も、卵はすぐに割れちゃうから、僕に触っちゃダメって言うの。卵が割れちゃうと小鳥さお外に出て来れなくなっちゃうんだぁ。
『この卵は簡単には割れん。ただ、バシバシ叩くのはダメだ。中の子が驚いてしまうかもしれないからな』
「わかったぁ」
ぷるちゃん達と一緒に卵の前に行って、みんなでそっと卵に触ります。
卵はとってもあったかかったです。それからちょっとザラザラで、でも卵の上の方はツルツルでした。あとね。
「ふわ! ドクンドクンしてる!」
『やはりか。やはりこの子とエリアスは波長が合っているようだ』
「はちょう?」
僕達お手々離しておじさんに聞きます。波長っていうのはとっても仲良くなれるって事なんだって。
じゃあじゃあ、この卵から出てきた子と僕とっても仲良しになれるって事? 僕達お友達増えるの?
「おじさん、いつあえるの? まだまだまつのぉ?」
小鳥さんの卵はたくさん待たないと、卵から小鳥さんの赤ちゃん出て来ません。なかなか出てこなくて、いつの間にか出てきてるの。僕卵から出てくるところ、見た事ありません。
おじさんが卵に触ってから、ふむって言って卵の周りを回って、卵にお耳つけました。それからしぃ~って。だから僕達お口押さえます。
ずっとお耳つけたまんまのおじさん。待ってたら卵がポワって光始めました。
『(ちょうど良い頃合いか、良し!)。エリアス、もうすぐ卵からお前の新しいお友達が生まれてくる。が、この子だけだと卵から出て来れないんだ。エリアスもこの子が生まれて来れるように手伝ってくれ』
「おてつだい?」
さっきみたいにそっと卵に触って、頑張れぇ~!! って応援するんだって。僕お手伝いするよ。だって新しいお友達になるんでしょう。お友達は大切にしないといけません。とう様とかあ様とお約束です。だから応援して早く生まれて来れるように手伝ってあげるんだ!
みんなで並んで卵を触って応援します。
「がんばれぇ~!!」
『ぷるるるるっ!!』
『がんばって!!』
僕達が応援してたら、おじさんが僕のお肩触ってきました。それからちょっとして僕の体あったかくなったの。お胸のところがぽかぽかです。おじさんがそのぽかぽかとおんなじみたいに、卵もぽかぽかになれぇ~って思えって。そうするともっと卵の中の子が頑張れるんだって。
僕言われた通り、ぽかぽかになれぇ~って、それから頑張れって応援します。
いっぱい応援してたら、卵がさっきよりもピカッ!! って光りました。お目々がショボショボして、みんな卵から離れます。お目々細くして卵見てたら、卵の1番上のところからパリッ、ピシッて音が聞こえました。上のところ卵が割れてます。
「がんばれぇ~! もうすこし!」
ピシピシピシッ!! 真ん中にギザギザの線ができて、上の方から卵が開いてきます。半分まで割れたら、今までで1番ピカアァァァァァッ!! って光りました。
お目々開けてられなくて、みんなで一緒にか固まってお目々瞑ります。お目々瞑ってても明るいの。それから『ギャウゥゥゥゥッ!!』っていう声が聞こえました。
ずっとお目々つぶってて、僕達の周りしぃ~ん、ってとっても静かです。おじさんにお目々開けて大丈夫か聞きいたら、ちょっと待てって言われちゃった。何回もまだぁ? って聞いてたら、やっとおじさんが良いぞって言いました。
そっとお目々開けます。お目々開けたら目の前に僕と同じくらいの、小さなドラゴンさんが座ってました。
「ドラゴンさん!!」
『今元気に生まれたか調べていたのだ。大丈夫とても元気なドラゴンの子だ。さぁ、みんな挨拶しなさい』
最初は僕が挨拶して次にぷるちゃん達。お目々がまんまるのドラゴンさんのお赤ちゃんが、じぃーって僕達のご挨拶聞いてます。ご挨拶終わって、ちゃんといつもみたいにお辞儀して、赤ちゃんがお話してくれるの待ってたら、赤ちゃんがにっこり笑って!『ギャウギャウッ!!』って言って、僕達の周りぐるぐる歩きました。
あれぇ? 赤ちゃんドラゴンさん飛ばないの? ケイトルスとかガルダーはとっても高く飛ぶのに。
『まだ赤ん坊だからな。もう少したたないと飛べないのだ。だが、お前達と友達になると、とっても喜んでいるぞ』
「そっかぁ。あかちゃんおともだち、うれしいねぇ」
頭をなでなでしてあげたあと、おじさんがお名前考えろって言いました。ぷるちゃんと達とおんなじ。僕がお名前考えるの。どんなお名前が良いかなぁ。あかちゃん可愛いから可愛いお名前が良いよね。ぷるちゃん達と相談します。
赤ちゃんは青色で、お目々がまん丸で、それから羽が大きくて、おでこのところにお月様みたいな模様があるの。
ぷるちゃんはガウちゃんが良いって。ウルちゃんはドラちゃんが良いって。僕はねぇお目々がまん丸だからマルちゃん!
みんなでお名前赤ちゃんに言います。でも赤ちゃん全部嫌ってお首振りました。
え〜、可愛いのに。う~ん、どうしよう? お月様の模様がついてるから、お月様のお名前は? かあ様が絵本読んでくれる時、お月様はムーンっていうって教えてくれたの。ムーンちゃん…ムーちゃん? うん、ムーちゃん!!
「えと、おつきさまはムーンなの。ムーちゃんは?」
『………ぎゃうぅぅぅ!!』
『それで良いと言っている』
赤ちゃんのお名前決まりました。お月様のムーちゃんです。お名前決まってみんなで拍手。ムーちゃんも真似して拍手します。
おじさんが最後にぷるちゃん達みたいに、ちゃんとお友達になるぞって言いました。おじさんが僕のお肩に触ったら、またお胸のところがぽかぽか。ムーちゃんが近づいてきて、僕はムーちゃんの頭なでなでして、
「ムーちゃん、おともだちになってくだい!」
って言いました。ポワって僕のお体とムーちゃんのお体が光って、すぐに光が消えました。おじさんがこれで本当のお友達になれたぞってニコニコです。僕達もみんなでニコニコ。これからはずっと一緒だよ。ふへへ、僕の新しいお友達。
ムーちゃんとお友達になったら、おじさんが帰るって言いました。ダメだよ。ダメダメ。ケーキ一緒に食べよう! 帰ろうとするおじさんの腕とか足とか、みんなで抱きついておじさんを止めて、それからみんなでじぃ~っておじさん見つめます。
『………分かった(これは断れん)。一緒に行く」
やったぁ!! だっておじさんのお友達の王様じぃじもいるんだよ。王様じぃじはおじさんとお友達だから、会えたらきっと嬉しいよ。
『まぁ、話をするにはちょうどか。これからの事もしっかり伝えよう』
おじさんはブツブツ何か言ったあと、お手々を上に上げました。そしたら僕達の周り包んでた光がスゥ~って消えて、いつものお庭に戻りました。
早くとう様達の所に行こう! 新しいお友達、とう様かあ様喜んでくれるかなぁ。
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