”仙術”本選~”繋がり”~
「ニーナ殿、すまない!
「そんなことないわよ! 立派、
俺に負けた後、わざわざ
その後ろを付いて回っていたジェーンも来ていて、非常に賑やかだ。
「ふん! パパに勝利を捧げるのはニーナで、やがります! テスラには期待してねぇ~で、ごぜーます!」
「…………そうだな……。
「ちょっとぉ!? そんな言い方って、無いんじゃない!?? 良いのよ、テスラ! アタクシは認めてあげるんだから! あと、名前で呼んでくれると満点あげる!!」
「……でも、パパは。きっと、テスラのことを褒めると思いやがります。頑張ってたで、ごぜーます!」
「ニーナ殿!」
「ちょっとぉ!? 無視しないでよ!! ”ジェーン”! ”
ーーーーーー
「タイチ
「ウチの国の姫様に勝てないと、まあ。ウチの息子は自分が負けたのに、タイチの心配ばかりしてる始末だ」
ヤーとフェイ・ランの親子が、我が事のように俺の残り
シロに【雷海】を使えばシーに【
「失礼しちゃうナ! ウチが勝ち上がって、タイチと戦うかもしれないダロ!!!」
「そうだ。シーが、いくら強くても勝てるとは限らないだろう。決勝の相手が決まる前にする心配じゃない」
二人の心配をトウコツが抗議し、不本意だが俺も同意だったので同じく抗議した。
「トウコツ。お前さんの”適性”は
「そうです。
またも二人の意見が一致していた。
不思議な事にトウコツがポンチャイに、
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
ーー
「ポンチャイがトウコツに勝てない理由が、よく理解が出来たよ……」
「アハハハハハハ! 待て待てぇ!」
「来るなぁ!
見る人が見たら、浜辺でイチャつくカップルのように見えたかもしれかったが、その実は悲惨極まりないモノだった……。
「仙力は”繋がり”だ。”
「言うなれば、舞台の上の全てが”的”ですからね。完全な飛び道具として”影”を使ったのなら、話は変わりますが。ポンチャイ殿も白虎様と玄武様の”適性”持ち。”影”を完全に切り離して使えないから無理ですね」
野球ボールの大きさの【
触れれば【呪い】に掛かるので、”影”を広げずに必死に逃げているポンチャイであったのだ。
逃げている理由が分かれば砂浜でイチャつくカップルが、ゴリラにウン〇を投げつけられているようにしか見えなくなってくるから不思議なモノだ……。
「捉えたゾ!」
ついに追い詰め、【
「万が一にもポンチャイが勝つには、手段が無い訳じゃないんだがな。単純に、【呪い】に触れる前に倒せばいい」
「いつまでも!
ポンチャイの真下の”影”から無数の杭が、”影”で出来た杭がトウコツを串刺しにしようと伸びる!!
「なんの! これしき!! だゾ!!!」
数本が身体に食い込もうとも砕き、へし折った杭が刺さったままで平然と、【
「__だか、単純に頑丈過ぎる。アレを一撃は、ポンチャイの攻撃力では足りないのだ」
哀れ、ポンチャイは〇〇〇まみれに!!!
__『勝者!! トウコツ!!!』
勝ち名乗りを受け、【呪弾】と、
「タイチ
「……ん? あ、ああ」
ちょっと考え事をしていたので、少し
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
ーー玄武の部ーー
「トウコツがシーに勝てない理由が、よく理解が出来たよ……」
「お~お~。ウチの姫様は容赦が無いねぇ」
「多分ですが、タイチ
自身を”火”の、”炎”の壁で守りつつ、周囲から”炎”の矢や槍を
「まさしく”
その二つ名に恥じぬ、圧倒的な”仙術”長年の優勝者であるシーの姿に、しばし言葉を失っていた。
確かにコレならトウコツは近づく間もなく、焼き尽くされて負けるだろう。
「あはは! いやいや、どうして。これはこれは」
おそらくだが、ケイオスには
圧倒的な火力で飛んでくる攻撃を、【
「なかなかどうして。ケイオスとかいう若造、やるじゃないか。ま、それもココまでだがな」
「タイチ
ヤーとフェイ・ランの二人が指差す先、上空に目を向ける。
シーとケイオスの頭上の”球体”のさらに上。
太陽の隣に____
ーーーーーー
「素晴らしい攻撃力。素晴らしい
観念したのか、ケイオスが脚を止めて”小太陽”を見上げる!
「【
小さいと言えど、
轟音と共に狙ったモノだけ、当たったモノだけを焼き尽くす紅蓮の”炎”に包まれた!!!
弾かれるように、”炎”の中から一直線に場外の壁まで叩きつけられたケイオスの姿!!!
__『場外! 勝者!! グゥァンウー・シー様!!!』
「おおおおお!!! お強いんですね! ”球体”が砕け散るのでなく、
シーがケイオスの強さを褒めたたえていた。
確かに”仙術”でのシー相手に
それを証明するように、ケイオスの両腕や身体の至る所が____
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