ニーナ・ワンフィールド
世界を統べる創造神・
”四神”でも世界全てを見守るには広すぎるので、カバーしきれない部分を
彼らの”媒介”でも【
タイチの世界、星の地球においての原子力やダムの代わりとして
純粋な朱雀の”媒介”でなく、鳳の”媒介”では【神技】の効力が切れるのが早く、安定した発展や生活を送ることが難しい。
故に、朱雀の”媒介”を優先的に所有する”
”四瑞”の加護しか届かない南国”タルワール”、極東の島国”
極東の”ヤンルーブォ”において、朱雀の”媒介”を手に入れることは大変な栄誉と貢献になる。
そんな”媒介”を手に入れる機会である”
マークス・ワンフィールドは尊敬する父で、偉大な英雄
晩年は、『捕らぬ”タヌキ”の皮算用』、『虎の威を借りる”タヌキ”』、『
__『みんな! 分かってねぇーで、やがります!!』
長らく、どの部門でも優勝が出来ずに終わっていたマークスを、国民は期待の裏返しで凄惨に責めた。
国王アレクセイ・レオニダスの娘、ロゼと幼馴染のように遊ぶことをニーナが許される程の権威と階級と名誉を持っていたマークス。
____『パパは! パパは、凄ぇで、ごぜーます!! パパを責める大人は嫌いで、やがります!!!』
神童、皇帝の娘、”
マークスよりも若いフェイ・ランやヨシノ・ヨシコがシーを破り、優勝し始めると『
______『パパは休んでてくだせーー! 嫌いな大人に任せやがるより!! ニーナが”媒介”を取ってくるで、ごぜーます!!!』
気丈に、ニーナが幼馴染のロゼと会う事すら許されない程となった父の権威を回復させようと奮闘する姿が、マークスにとっては一番の責め苦だったかもしれない。
ーーーーーー
__『それでは____”
試合開始の合図で後ろに飛びのき、タイチと距離を取ったニーナ。
両者に生まれた距離がトウコツとの戦いに酷似していたので【空手】の【追い突き】を繰り出そうかと考えたタイチだったが、予選で【空手】を使っていたので躊躇した瞬間。
「ポンポコ、ポン!!! 【
ニーナの”球体”から
___なるですよーー!!!」
”球体”からの光が減るのと反比例するように、ニーナの身体が眩い程に輝いていた!
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
「なにィ!? アレは【
光が収まり、姿を現したニーナに悪神”
ニーナの面影を残してはいるが、姿形、佇まいがヨシノ・ヨシコそのものと言っても良いくらいの姿で現れたからだ。
”四凶”特有の【仙術】には、それぞれ特徴が有る。
トウコツの【呪い】は、”
トウテツの【変化】は___
「『覚悟
___”
自身の”
ーーーーーー
タイチが【
しかし、二系統の【仙術】の複合である”四凶”特有の【仙術】を使える術者は少ない。
使えたとしても”四凶”の、悪神の忌まわしい【仙術】だとして、使おうと考える者は____皆無に等しい。
ニーナが使った【変化】は、
ヨシコの全てではなくとも、その”身体”とニーナが
『今日は、噂のトウコツはんも見れましたし____極東の”
『それは、
「あない言葉ぁ。お為ごかしやのうて、
先日の小競り合いを思い出しながら、サヨが切り札を見せすぎたことを少し後悔していた。
ーーーーーー
「「「うおおおおおおおおおおお!!???」」」
「『なんで!? 平然として
ニーナがヨシコを模したことを確認したタイチが選択した【武道】は____【太極拳】。
多くの者が想像する【太極拳】はラジオ体操のような、ゆっくりとした緩慢な動きのモノだろう。
「「「うおおおおおおおおおおお!!???」」」
以前にタイチが使い、トウコツが使っている【カポエイラ】のように【太極拳】は一見、【武道】と思えない練習法。
実際は練習よりも何倍も激しく、素早く動くことで実践的な【武道】としての要素が有るのだ。
「【
「理解してくださいますか。喜ばしい限りでして~~」
タイチの【隠蔽】していない【太極拳】を見て、
自身の【
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
「大会だ! 女性だと侮ってはいないが!
それでも試合を早々に終わらせなかったのは、皇帝に言われていたように【武道】を見せつけるために長く戦うため。
女性を過度に痛めつけるのを嫌い、出来るだけ簡潔に倒す機会をうかがっていたため。
「【
ニーナの腹部に掌を当て、
周囲から見たら、たったそれだけだった。
「『
それだけなのに、テスラのように砲弾のように場外の先、観客席の壁まで一直線に、ニーナが弾き飛ばされていた。
テスラの時と違うのは”球体”が砕け散ることはなく、少し縮んだだけの軽傷だったということだけだった。
__『場外! 勝者!! コレエダ・タイチ!!!!!』
「「「うおおおおおおおおおおお!!???」」」
試合が終わり、
「【消力】の減り具合。あれぐらいの接触と時間だと、このくらいか」
後に戦うことになるかもしれないヨシコの対策のために【消力】の威力を確かめる意味合いを含めて、長くタイチは戦うことを選択していたのだ。
「負けやがりましたが……
では、
”球体”によって死ぬことがない”
それは、もう少し先の話となるのだった……。
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