第2話 スピークイージー

 さて元来、酒場はどの時代・どの地域でも『社交の場』とされてきました。そこで交わされる言葉は、世相を切り取り文化を表すモノとして、たびたびとりあげられてきました。


 今回は、バーでのおしゃべりについてです。難しいお話ではありませんが、ちょっとコツが要る事ですので、ご注意をば。





 まず皆様は『スピークイージー』という言葉をご存知でしょうか。意味はアメリカ禁酒法時代に「こっそりお酒を注文する」所からついた、バーのもうひとつの名前です。


 つまりバーとはそういう、こそこそひそひそと聞かれたくない会話をする場所であった訳です。その名残もあり、現在でも大声で騒いで「とりあえずビール! プッハー! うまーい♪」とか言ったりしない方が良いとされています。


 それ以上にほとんどのバーの店内は、カウンター4席・2人がけのテーブルふたつ、なんていう狭い場所ですので、大声で騒いでドンチャン騒ぎをしてしまえば、他のお客の迷惑になってしまいますね。






 ゆっくりとお酒を召し上がり、気心知れた仲間ととりとめもない会話をする、そんな場所です。

 一旦落ち着いてから、店内に入るようお願い致します。

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