平和主義者の楽園②
課金しないのほほんとした自分の同盟を守るため、持てる知恵と知識を総動員して世界一の同盟に軍師として参戦した僕。思ったよりもとんでもない状況でした……。
え、ちょっと待って攻撃アラートがずっと付いてるんですけど。仕事中ケータイ見るたびに「攻撃を受けています」なんですけど。「宣戦布告しました」って、なんで10箇所と同時に戦争してるんですか!?
っていうクレイジー戦闘集団に参加しました。このゲームの最大同盟人数は60人ですが、「連合(同盟どうしの協定)」は無制限。僕が指揮するのはその連合なので、ざくっと600人近くに指示を出すことに。下部組織も入れたらもっといるんですが、そのへんは幹部達にお任せ。
基本的な戦術は包囲戦……でなく、ちょっとアレンジして、一部に気付くか気付かないかの穴をつくり、逃げたくなった人がそこに殺到するように仕向けてそこを突き刺すというシンプルなもの。武装していないから風穴を開けるのも簡単。
ただ、長引く。相手が多い!!こっちも多いけど、だからこそ長引く。そしてお相手のリーダーの人物像が見えてきて、ホワイトナイト的な方だと判明。
ここの人たちは攻撃大好き戦争ワッショイだったのですが、超気の良い人たちでした。英語できる人が多いんで、外国人に指示出すときもみんな分かるしスムーズ。英語できてよかったその2。
なんやかんや半年ほど戦争し、終戦。勝ちましたけど長かった……。
途中、年末年始を挟んだときに、お相手の外交官と相談して「12月30日〜1月3日までは休戦」と提案しました。向こうもそれは呑んでくれました。向こうのリーダー像を把握しておいたのはここの布石だったので、「4日の昼ごろ総攻撃がくると思うんで」と全員に伝えました。その上で、「僕たちは4日になった段階で着弾するように」指示。向こうに忍び込ませといたスパイから「4日になったら攻撃開始」指令が出てて、それを全員「4日になったら派兵開始」と受け取ってると聞いたんですね。スパイが寝返ることもあるんで3人頼んでおいたんですが、全員同じこと言ってて。なんで、攻撃兵根こそぎ抜くために、こちらは「4日着弾」に。見事、出発寸前の攻撃兵は壊滅していただき、終戦の運びとなりました。
卑怯?いやいや、これは戦争ですよ。提案したときに確認されなかったんです。僕は「3日までは休戦」と伝えた。証拠として敵味方の幹部全員がそのスクリーンショットを持っている。3日の間は、被害は出しちゃいけない。戦争のルールは絶対です、と念押しもした。ただ、兵士が歩いてるだけなら被害は出ないと。そういうことです。
敵さんも、確認不足だったってことで矛を納め、勝利して終戦となりました。
あ、さすがにちょっと卑怯だなって思ったんで、自分の同盟に戻った後に、うちの同盟名義で復興支援させてもらいました。めちゃめちゃ感謝されるという。これで、うちの同盟を護る盾がもう一つできましたな。
一緒に戦争した仲間達からは「悪魔の狡知www」と言われ…「官兵衛」などと呼ばれるようになりました。あだ名が官兵衛もしくは李牧。なんだか頭脳派のイメージがついちゃいましたけど、まあバリバリ課金して戦うわけじゃないし、いいか!と。この頃から掲示板に書き込まれるなどしました。すげー面白いのは、こんな大所帯の軍師がほぼ無課金(100円は課金した)ってことですよね。貧相に見えるからめっちゃ狙われるんですけど、そこを防御線張って返り討ち、ってのが基本で。攻撃兵はお金かかるから雇いません笑
……ってのもちゃんと書いてあるんすよ、掲示板に!!あいつ課金してないって。100円はしたっつーの!!
さて、のほほんともとの同盟に戻り、みんなで同じ時間に示し合わせてアイス食べたりしてダラダラとチャットしていたのですが。友達になった同盟のリーダー達を招いて、うちのメンバーに防衛線のノウハウ教えたり。暇なのか。
そんなとき、またまた事件が舞い込んできたのでした。もうすぐ終章!
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