本作品の魅力を上げるとするならば、まさにSF(少し不思議)そのものと言えるような登場人物たちの関係です。
友人のアンドロイドを追い求める主人公を主な視点として物語は進みますが、決して主人公が常に物語の中心となるわけではなく、その他の登場人物たちの様々な過去や目的が絶妙に噛み合うことで生まれる日常こそがこの物語の根幹なのです。
とは言っても複雑過ぎるなんてことは無く、ちょっとしたオムニバス形式が組み込まれているためSFになれていない方でもサクサク読めてしまえるでしょう。
ギャグとシリアス。
日常とアクション。
未来科学と異星人。
360°全てがSFなこの世界を存分にお楽しみください。