04

 夢。


 前よりも、鮮明ではっきりとしていた。


 空。


 落ちてくる直前。


 街の景色が見える。


 反射しているのか。目に見える街の景色が、そのまま上空にも映っていた。


 そして。


 無数の線が降る。まるで、上空の街と地上の街が引き合っているかのように。


 流れ星。なんとなく、思った。彗星みたいに尾を引いて、綺麗。


 街と。星と。自分。落ちてくる空。


 誰か。いる。


 自分の目の前に。


 誰が。


 手を伸ばす。


 あなたは。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る