~BEFORE 姉弟再会~


「はぁ……はぁ……もうすぐ、また会えるね、アタイのラルフきゅん……」

「いやーん、このフリフリの服、アタイに似合いすぎちゃうか!?いやーほんま困っちゃうねー」

「ラルフきゅん……ぐへへ、ふへへへへへ……」

「あ、あの……チェレス、様?」

「貴様、入る前にノックしたかわれぇ!?」

「は、はい!しっかり3回ノックしましたが、反応がなくて……鍵も開いていたので、その……申し訳ございません!」

「おいてめぇら!このくそったれを連れていけ!」

「「はっ!」」

「ひっ、ひぃぃ!お、お助けを、どうかお助けを!!」

「知るか!貴様はノックもせずに入ってきやがった!なのに嘘ついてしもうた!万死に値するっちゅうもんやぞ!」

「ど、どうか、ご慈悲を、ご慈悲を!」

「ねぇんだよこのクソったれぇ!おい、さっさと連れていけ!もたもたしてんじゃねぇよごくつぶしどもが!」

「も、もうしわけございません!」

「おらぁ!さっさと行くぞ!」

「ひぇ!ど、どこへ連れていかれるんですか!ボクは!」

「さぁな、もしかしたら……」

「地獄かもしれねぇなぁ!ぎひゃひゃ!!」

「ひぇえ!!助けて、助けてくれ!!」


「ふぅ……何とかなったか。しかし、アタイったら鍵を忘れっとったんか。あかんわぁ、マジであかんわ。」

「ほいっと、これでよいかね。じゃあ……今度こそ、ちゃんとした服装を選ばねぇとな。」

「ふへへへ、ラルフきゅん。姉ちゃんと会えなくて寂しかったんやろ?姉ちゃんが迎えに行ってやるから、もう少し待っててな。」

「ぐへへへへ、そして、またお医者さんごっこしような、ラルフきゅん。」


(終わり)

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