作戦は開始された。

私たちは、祖母の尾行を始める。私は証拠を集めるため、エリザベスとランスロットは、そんな私が心配でついてくる。私は二人に、取調べごっこという名目を立てていた。二人はまんまと騙されてくれている。

いつ棘の攻撃がくるのかわからない。ひょっとしたら今この瞬間にも。

きた。

廊下の中で、エリザベスが棘を凍らせた。私は彼女の腕に抱かれる。

「アリスちゃん、怪我は?」

彼女は私に話しかけながら廊下をたったと走って棘を凍らせていく。

廊下の端まで行くと

そこには祖母が。

「あら、朝早くから元気なことね」

「うん、この家、最高だよ」

呑気な会話が交わされた。


「アリスちゃん可愛いね可愛いね可愛い可愛い可愛い」

と姉が右耳から、兄が、

「アリスちゃんは今日も美しいね、ああ、その横顔とても綺麗だよ。大人になったらどれほどの美女になるんだろう。その日が早くくればいいのに」

と言ってくる。いちいちうるさくて手で二人の顔を払い除けるけれど、二人からすればそれさえも、楽しくて仕方がないようだ。

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