2 月曜日
私はタクシーから降りたった。目の前に巨大な屋敷が見えた。後から、エリザベスとランスロットも降り立った。いかにも現代日本風の木造建築がそこにあった。
「アリスちゃん、風邪ひくよ、僕の火であったまろ」
「何をいってるのよ、火傷しちゃったらどうするの」
ランスロットが手から火を吹き、エリザベスが手から氷を出す。温度の調整をしているみたいだった。
私はそんな二人には目もくれずに歩きだす。玄関に入ると、枯山水と見事な秋の風景が出迎えてくれた。
しかし私はまだ5歳なので、見事な自然美などわかりようもないだろう。そのポーズをとっていた方が都合がいい。
ずんずんとずんずんと進んでいく。縁側で祖母が座っているのが見えた。
私は彼女を睨んだが、笑顔を絶やさなかった。
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