夢から覚めると

お餅。

エピローグ  頭が痛い

ぎしぎしと頭が痛む。

甲高い音を鳴らす目覚まし時計をぶっ叩き、私は起き上がった。

なんだか疲れが全く取れていないような気がする。

「…すっごく変な夢を見た」

先ほどの世界を思い出す。

いつもおなじみの通学路に立っているのだけれど、空が赤くてアスファルトは紫がかっていて。

道を囲む左右の塀が水面のようにふるふると震えていて、それに沿って連なっている家々が泣くように唸っていた。

振り向くとおぼろげな人間がいて、包丁を持ってた。

そんな夢を見るなんて、もしかしたら私は死ぬほど疲れているのかもしれない。

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