第17話- 朱鷺色(ときいろ)

差し伸べられた手を包む、暖かさが伝わってくる。


その指先のサーモンピンクがとても愛らしくて、見つめ続けた。


驚いて逃げようとする君、たまたま僕のいる世界が冷たいだけなんだ、


気持ちを伝えようと言葉を探したけど、君には野獣の叫びにしか聞こえない。


こっちにおいでって言っただけだよ

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