第2話 乙女色
今夜は乙女色地に濃い赤の椿に、緑の葉が流れる柄を選んだ。
貴方が好きだった椿の花が、私を包んでくれている。
十五夜名月、お団子も供えて、貴方の分もコップを置いた。
少しの間二人で過ごす、まるで貴方の肩にもたれるように、そんな私の手元に猫が身を寄せて、一緒に思い出、振り替える。
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