アフターストーリー① 冬の夜
<海斗視点>
僕は、ミキさんに告白してOKをもらいミキさんと付き合うようになった。
本当にうれしい。
でも・・・
とても残念だけど、大学受験を控えた受験生。
しかも、第一志望はかなりレベルの高い大学。
というわけで、多くの時間は受験勉強に費やしている。
今は、僕のアパート。
自分の机に向かって、問題集を解いているところ。
ミキさんは、いつも僕の部屋に来てくれている。
夜ご飯を作ってくれたり、コーヒーを入れてくれたり。
それ以外の時間は静かにして勉強の邪魔にならないようにしてくれている。
毎日がこんな感じだ。
ほんとうに申し訳ないと思っている。
せっかく付き合ったのに、あまり遊びに行けないで部屋でじっとしているだなんて。
ミキさんは、後悔していないだろうか?
でも、今は頑張らないと。
浪人になったら、ますます遊びになんか行けない。
大学に受かったら、ミキさんの行きたいところに行こう。
それまでは、ミキさん・・苦労させて申し訳ないです。
ごめんなさい。
せめて、クリスマスくらいはケーキを買ってきて一緒にお祝いをしよう。
<高橋ミキ視点>
海斗君と付き合えて、マジでうれしい。
なにしろ、毎日一緒にいても嫌な顔をしない。
”いつもありがとうございます”なんて感謝してくれる。
もう、うれしくてうれしくて。
お姉さん、毎日おいしいご飯作っちゃうからね。
勉強している横顔を見ているだけでも、ニマニマしちゃう。
うん、あいかわらずいい男だね。
思えば、今まで付き合ってきた男がろくでもなかったんだと思う。
一緒にいようとすると、しばらくしたら”うざい”とか”重い”とか言ってすぐ振られる。
それに引き換え、海斗君の優しいこと。
もう、毎日がハッピーだわ。
仕事が終わったら急いで海斗君のウチに来てご飯を作る。
こんな毎日、いつまでも続いてほしい!
さて、そろそろお風呂を入れようかしら。
お風呂くらい一緒に入ってもいいわよね。
お風呂上り、部屋の隅にある大きな荷物が気になった。
「海斗君、あれって何かしら?昨日までなかったよね?」
「あぁ。ちょっと預かったものだよ」
「預かったもの?」
「絶対内緒だよ・・・早乙女さんから頼まれたんだ」
「え~?」
(ミキ)
海斗君とあの男、なぜか仲良くなったのよね。一緒にいると親子にしか見えないのに。
(海斗)
”保管料としてバイト代をもらったのは内緒。そのお金でミキさんへのプレゼントを買うのだから
受験でバイトができないので、本当に助かりました”
◇◇◇◇
クリスマスまであと一週間。
海斗が心配するほど、ミキは苦労と思っていないで幸せな毎日を過ごしています。
この作品を多くの人に読んでもらい評価していただき、とても感謝しています。
もうすぐクリスマスということで
二人のアフターストーリーを何話か投稿させていただきます。
よろしくお願いします。
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