4章 回帰する記憶
第86話 おん・ざ・しっぷ えぶりでい Ⅵ
雪の集落における騒動が終わりを迎えてから早5日。
現在ハルマ達は、次の目的地であるマキラ大陸を目指して再び旅をしていた。
なお今回も今までと同じく大陸と大陸の移動は船、三度レオ船長(達)のお世話になって海を横断中である。
そしてそんな船旅を続けるある日。
なんともなしに海を眺めていたハルマに、レオ船長が声を掛けてきた。
「兄ちゃん、またなんか飯作ってくれよ」
「……」
唐、突。
一切なんの前振りもなしに彼はそう言い出した。普通、こういうトークって何かしらの前置きを用意するもんなんじゃないだろうか……。
まあ確かにこの方が話は早いが……いくらなんでも単刀直入すぎる。
「急……ですね。なんか厨房で問題とかでもあったんですか?
「別に? ただ、兄ちゃんの飯美味いから食いたいなと思ってな」
「……」
そしてそれは大した理由は特になし。ただ単に彼の思いつきとわがままだった。
流石に料理好きのハルマも、これには少し表情を濁らせる。
「えええ……。流石にちょっと突然すぎて……」
「そんなこと言わずにさ、作ってくれよ! な! な! それにほら! また新しい仲間が増えたんだろ? ならその子の歓迎も含めてさ!」
「某馴れ馴れしい盗賊か、アンタは! ……でも、確かにシャンプーにまだ何もしてないな……」
あれから普通に会話したりはしているが、何か特別なことはしていなかった。なら確かにレオ船長の言う通りこのタイミングで一緒にしてしまうのも悪くないかもしれない。
こういうのは日が経つにつれてやりにくくなるし。
……ソメイの時に何かしたっけ? という的確過ぎるツッコミは置いといて。
「……しょうがない。分かりました、それじゃなんか作りますよ」
「よっしゃ! ありがとうな!!!」
ニッと子供のような笑みを浮かべるレオ船長。
やれやれまったく、彼も困った人だ。……狼だけど。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
と、そんな訳で、ハルマは船の厨房へ。
レオ船長曰く『食材はそれなり買い揃えておいた』とのこと。
つまり最初からハルマに作らせるつもりだったのだ。どうやら余程前回のなめろうが気に入ったらしい。
「お、なるほど。確かに色々あるな。これだけあれば大体なんでも作れそうだけど……さて、何が良いのやら」
冷蔵庫の中には肉や魚に野菜、それから調味料もたくさん取り揃えある。
おまけに肉や魚自体も様々な種類が用意されているので、これなら割と本格的な料理が出来そうだ。
「なめろう、うどんと和食続きだから今回は和食以外かな。それなりにいろんな食材が使えて、なおかつ女の子向けのオシャンティーなメニューを……ん?」
と、その時ハルマの目に留まったは……パスタだ。
何でこれまで冷蔵庫に入れているんだ、という点はとりあえず置いてといて。
どうやらこれも購入した食材らしい。
「パスタか。うん、悪くない。良し! 今回はパスタサラダを作ろう!」
ということでメニュー決定、そうなれば料理人ハルマの手は早い。
パパパッと冷蔵庫の中から必要な食材を取り出していく。
「えっと……レタス、大根、鶏肉。それから卵に……ん?」
と、そうやって食材を取り出していたその時、ハルマは冷蔵庫の横に何かが置かれていることに気付く。それは、箱にいっぱいに詰まった初めて見る木の実だった。
「これは……見たことないな。そういう時はどれ、一口。……、……ふむ、なるほど。味も触感もプチトマトに近いな。良し、これも入れよう」
未知なる食材は直接食って確かめる。それが料理人ハルマのやり方だ。
なおサバイバルでこの方法を試すと確実に死ぬので気を付けるべし、あくまで対象が『食材である』ことが分かっている時のみ使用するようにしよう。
(それで激辛とかに当たっても知らないが)
「さてさて。それじゃあ作っていきますか!」
という訳で未知なる木の実も加え、全ての食材は揃った。
ならば後は作るだけ。……この少年、最初は嫌々だった割りに、いざ作り始めると結構ノリノリである。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
……それから30分後。
「おーい! 昼飯出来たぞー!」
無事全員分のパスタサラダ完成。
程よくゆでられた麺と、綺麗に盛り付けられた野菜の美味しそうなパスタが、机の上には並べられていた。
「もうお昼の時間でしたか……と。えっと、これはハルマくんが作ったんですか?」
「そうだよ、レオ船長に頼まれてね。それからささやかだけどシャンプーの歓迎も兼ねている」
「! それは……とても嬉しいです。ありがとうございます!」
「それ、僕の時は特に何も……いや、なんでもない」
「あ! 今日はハルマのご飯なのね!」
「おお! ハルマご飯キター! お前料理だけは天才的だからな!」
「『だけは』っておい!!!」
ハルマの呼びかけに応じてホムラ達はぞろぞろと食堂に入室。
がしかし……肝心のレオ船長だけが何故か居なかった。
「あれ? レオ船長は?」
「さあ?」
「ええ……。作れって言ったくせに何してんのよ、あの人」
「何かの用事じゃないの? あの人、それなりに忙しいみたいだし」
「え? そうなの? なんかいつも暇してるように見えたけど……。 まあ、じゃあ、先に食べちゃうか」
「そうですね。食べていればそのうちいらっしゃるでしょう。……それでは」
「「「「「いただきまーす!」」」」」
そんな訳で、海の上での楽しいお食事タイム開始だ。
どうやらパスタサラダも出来は上々だったようで、みんな美味しそうな顔をしながらどんどんとパスタを食していく。
流石は生粋の料理人ハルマ、彼に作れない料理などないのだろう。
(料理人じゃないけど)
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
それから、食べ始めて10分ほど経った頃。
「……ん?」
「? どうした、ソメイ」
最初に、その違和感に気付いたのはソメイだった。
「……いや、なんだろう……か」
ソメイは少し変な顔をして頭を抱えている。
……まさか、何かパスタに良くないものでも入ってしまっていたのだろうか。
「大丈夫か? ……なんか、顔色もあんまり良くないぞ?」
「……あー、うん。そこまで体調が悪い訳ではないんだ。ただ、なんだか頭がボーっとすると言うか……」
「ボーっとする?」
「うん、ボーっとする。それに加えて少し暑い……。……なんだかふわふわした感じだ……」
「……ふわふわ?」
ふわふわ……とは、一体どういう事だろうか。何かの比喩……なのは分かるのだが、突然そんな事を言われても困ると言うもの。……まさか何かの病気だろうか。
確かに、最近はずっと寒い場所に居たので、何かに病気になってしまっていたのだとしても無理はない。
しかし、ふわふわ状態になる病気なんてものは聞いたことが――
「はゆま」
「ん、何? てか今のそれ俺?」
と、ソメイの謎の症状について考えていたその時。いつの間にか横に来ていたホムラが(微妙に変な)声を掛けてきた。
もしかして、何かソメイの症状に心当たり――が―――?
「え?」
と、次の瞬間。
何故か突然ハルマの全身に流れ込む風を切る音と下へ落ちていく浮遊感。
あまりに急なことに何が起こったのか最初は理解まるで出来なかったハルマだが、その後周りを見渡した事でようやく自分の状況を察することが出来た。
今の浮遊感の正体はまさにそのまま落下の感覚。そう、ハルマは椅子から転げ落ちて床に倒れこんだのだ。……他ならぬ、ホムラに押し倒されたことで。
「――!? ホ、ホムラ!?」
「……うーん」
「ちょ何!? 急にどうした!? あと何で俺のこと床に押し倒したの!?」
「……やっぱい」
「やっぱいって何!? てか顔近くない!?」
突然のことが続き過ぎて脳の処理が追い付かないハルマ。
加えてホムラの顔があまりにも目の前にあるせいで、ハルマは一ミリも思考をまとめることが出来なかった。
結果、彼はただただ顔を真っ赤にして動揺するばかりである。……だが、ホムラはそんなハルマにも容赦はしなかった。
「はゆま……貴方、嘘ついてゆでしょ」
「え? う、嘘?」
「そーよ、嘘ついてゆわ。しょうじゃないと説明出来ないもにょ。ねえ、はゆま。貴方――」
「……」
「ほんとーはおんにゃのこでしょ?」
「……。……。……はい?」
突然の爆弾発言。
確かに昔からよく『女顔』とは言われてきたハルマだったが……それでも彼は生まれた時からずっと生粋の男性である。
決して女性ではないし、女性になってもいない。のだが……、
「はゆま。ほんとーはおんにゃのこなんでしょ。おとこにょこって嘘ついてゆんでしょ」
「え、いや、はあ!? 何故!? 何がどうしてそうなった!?」
「だってこんなにかーいー顔したるんだもの! これがおとこにょこのはずにゃいわ!」
「どういう理屈!? ちょ、なんか変だぞホムラ!!!」
メチャクチャな暴論を言い出し始めるホムラ。
その発言といい、突然押し倒してきたことといい、そして片手で手首を(かなり)がっちり掴んでハルマを逃がさないこといい……何かホムラの様子がおかしい。
いつもの彼女ならこんなことしないはずだ。……ならば、まさかこれはソメイと同じように……ふわふわしているのだろうか?
でも、だとしたら一体何故?
「はゆま、服にゅぎにゃさい。確かめゆかや」
「え、ちょ、はぁ!? マジで(二重の意味で)何言ってんのホムラ!? そんな事出来るわけないでしょ!? ……ちょ、おい、ジバ公! ねえ、これどういう状況!?」
「え? 何?」
「『何?』って何!? え、まさかお前何にも気づいてないのか!?」
「あ、ごめん……。その、さっきからずっと食ってたから……」
「周りを見る目!!! いや、美味しく食べてくれるのは嬉しいけども!!! そのままだといつか死ぬぞお前!!!」
まあ今回ジバ公が何も気が付かなかったのは、ハルマの異常な料理センスにより生み出されたパスタが普通に美味すぎたせいなのだが。
……ほんとコイツ、料理人として生きていけばいいのに。勿体ない。
「で? どしたの?」
「『どしたの?』じゃなくて!!! あのいつもホムラを観察してるジバ公さん的に、今のホムラさんは一体どういう状況なんでしょうか!?」
「人聞きの悪い言い方すんな!!! 別にいくら僕だって四六時中ホムラちゃんの事見てる訳じゃねえよ!!! ……で? 今お前どういう状況なん? ここからだと僕見えないんだけど」
「ホムラに床に押し倒され、片腕掴まれて逃げられないまま『服を脱げ』と脅されています」
「ごめん、マジでどういう状況?」
「いや、だからそれを俺が知りたいのよ」
意味不明すぎる状況に思わず聞き返してしまうジバ公。
だが、そんなのハルマだって知りたいくらいなのだから聞き返されたところで答えようがない。てか寧ろその答えが知りたいから、今ハルマはジバ公に問いかけているのだ。
「なんかこう心当たりとかない!? ホムラって実は場酔いしやすいとか!」
「そんな側面見たことねえし、そもそも今場酔いする雰囲気でもなかっただろ! えー……? なんでこんな事になったって言われても、僕にもさっぱり分からな――って!!! お前!!!」
「え、何?」
「お前! 今まで一心不乱に食ってたから全然気が付かなかったけど、よく見たらパスタにこんなの入れてたのかよ!!!」
「こんなの!? こんなのって何!?」
「これだよ!」
そう言って机の上からジバ公がハルマに見せつけたのは……さっきのプチトマト味の木の実だった。
まさか、これは何か食ったらまず激ヤバ食べ物か何かだったのだろうか。でも、さっきハルマが食べた時はなんともなかったのだが……。
「これはルコルの実っていう超強いマルコールが含まれた木の実だよ! 別名『鬼殺し』とも言われてるくらいのね! そりゃこんなの食べたら誰でもふわふわするわ!」
「いや、マルコールって何だよ!? アルコールじゃなくて!?」
「アルコール違う、マルコール。摂取するとオド(※体内魔力のこと)がなんかふわふわした感じになってテンションが高くなったり、呂律が回らなくなったり、顔が赤くなる成分。あくまで魔力がちょっとふわふわするだけだから身体に害は一切ないけどな」
「なんだそのお便利な成分、凄えご都合的だなおい! いやでも待って、だとしたらさっきそれ味見した俺は何でなんともないの? あとお前も」
「スライムは人間と違って体内で完全にマルコールが分解されるんだよ。だから僕はいくらこれ食っても何ともないの。お前の場合は……あれじゃね? 魔術使えないから、オドがふわふわになっても問題なかったんだろ」
「魔力適性なしがここに来て役に立つのかよ! 誰が予想出来たんだこんな展開!!!」
少なくともハルマは一ミリも予想しておりませんでした。
……いや、だってこんないじめみたいな適性にまさかこんな隠し効果があるなんて、いくら何でも予想出来ないでしょうよ。しかも別にそこまで便利な訳でもないし。
「デメリットとメリットが全く釣り合ってないんだよな……。癒術と呪術の件を加味してもなお――って、ホムラ? そういえばさっきから静かだけど何してんの?」
「え? べゆとはじゅしょうと思って」
「!!?!? ちょ、ジバ公! 大至急! 大至急助けろ!!! このままだと論理的にいろいろとマズい事になる!!!」
「分かってる。だからもう助けた」
「仕事早ッ!!! 反応速度どうなってんだ!!!」
ほんとコイツのホムラ関連の話題に対する反射神経はどこか常軌を逸している。まあ、今回はおかげで助かったので別に良いのだが。
……しかし、それにしても今の本当に危なかった。いくら油断していたとはいえ、まさかマジで脱がそうとしてくるとは。もしかしたらホムラは脱がし上戸とかだったりするのだろうか……。(超傍迷惑)
「ひょっと! りばちゃん邪魔しにゃいねよ!!!」
「はいはい、落ち着こうねホムラちゃん。あんな奴脱がしたって何のメリットもないどころかいろんな意味で損しかしないからねー。……あと僕はジバであってリバではないです」
「お前、後で覚えとけよ?」
「いや、なんでハルマがキレてんだよ」
逆に何で今のでキレないと思ったのか。
いくら落ち着かせる為でも言って良い事と悪い事ってもんがあるだろう。いくら脆弱貧弱なハルマと言えど損しかしないなんて事は流石に――
「ぶわっぷ!?」
と、そんな思考をつらつらとカサネルハルマに休む間もなく次なる刺客が現れる。
……まあ、もうそれが誰だかは分かっているのだが。
「ハルマくん、捕まえましたー!」
「シャンプー!」
「えへへー、もう放しませんよー!」
ホムラから解放され座り込んでいたハルマを背後から抱擁したのは言わずもがなシャンプーだ。彼女は思わず気を抜いていたハルマを背後からそっと抱き寄せると、そのまま腕を絡め見事に完全拘束。
そしてその腕に割と本気で力を込めていることから、結構ガチで『もう放しませんよ』なおつもりらしい。
「んふー……! ああ、本当に可愛いですね、ハルマくんは……」
「あの、シャンプーさん。さっきから肋骨が妙にゴリゴリされてて結構背中痛いんですが」
「え? どうしたんですか? 照れてるんですか? んふふ。全く本当に可愛いですねハルマくんは!!!」
「あだだだだだだだだ!!! ちょ、なんか余計に悪化してるんですけど!?」
まるでマッチの如き勢いでゴリゴリとされる肋骨。
てか、シャンプーの体感と筋力的にこのままいくとマジで発火しかねない気がする。……まあ、今回は完全にハルマが悪いだが。
「全く……。まあでも、それはそれとして本当に可愛いですよ、ハルマくん。もう食べちゃいたいくらいです」
「……一応、俺は男としてはカッコいいと言われたいと言っておく」
「無理。ハルマくん、カッコよさは悲しいくらいに全然ないので」
「ふわふわしてる割にはメチャクチャ辛辣だな、おい!!!」
まあ、全て何の間違いもない事実なのだが。
実際ハルマは今までカッコいい事なんて全く出来てないし、カッコいい要素も一ミリもない自覚はしっかりとあった。
こうもバッサリ切り捨てられると流石にちょっと泣きたくなるが。
「でも、良いんですよ。ハルマくんはその分を補っても有り余る可愛さがありますから。ああ、もうお嫁に貰いたいくらいです……。ハルマくん……もうこの際、私に嫁入りしません?」
「どうしてそうなった!? 俺生まれてこの方ずっと生粋の男性なんですけど!? てかそもそも嫁入り願望なんて1ナノも持ってねえよ!!!」
「心配しなくても私がしっかり養いますよ? まあ、たまに強引になるかもしれませんが……それは亭主関白ってことでご容赦ください」
「いや! だからそも嫁入りしねえって! 仮にするとしても婿入りだから!!!」
なんともまあ……ふわふわしている人間のなんと強いことか。
こちらの言葉なんてまるで聞き入れることはなく、自由に自分の好きなことを気ままにやって来る。人間に尽きぬ欲望が解放されるとこんなことになってしまうのか。そりゃあふわわしたら楽しい訳だ。
唯一ソメイだけは奥で一人気持ち悪そうにしているが……。
「……ちょ、待って! てか、これどうやったらこの状況終わるんだ!?」
「知らねえよ! ああ、ちょっと待って! ホムラちゃん落ち着いてって!!!」
「らめよ! ほういうことはちゃんと確かめにゃいと!」
「ジバ公!? 頑張れマジで死ぬほど頑張れ!!! 今、こっちにホムラが来たらいろんな意味で終わるからな!?」
「大丈夫ですよ、私が居ますからねー。何にも怖いことはありませんよー」
「多分だけどシャンプーそうなったら傍観してるよね」
「はい」
「いや、即答かよ!!!」
ホムラとシャンプーのふわふわは深い。
これは、ちょっとやそっとでは到底覚めてくれそうにはない領域だった。
つまりハルマとジバ公は、これから数時間これに付き合わなくてはいけない訳でして……。
ああ、まったく……。
『なんちゃらは飲んでも呑まれるな』とはよく言ったものである……。
【後書き雑談トピックス】
実は途中(2023年10月14日)で内容を結構変えました。
元の内容は流石にちょっとストレート過ぎ(&拙すぎ)だったので……。
なお、繰り返すようですがマルコールはあくまで魔力がふわふわするだけで、何かこう未成年が摂取しちゃいけない感じのアレでは全くありません!!!
ハル「凄い必死」
ジバ「最近ハマった漫画がこの話題にやたらとデリケートだったから、不安になったんだってさ」
ハル「その理屈で行くなら、まだこれでもダメな気がするんだけど?」
ジバ「ラルセルムは17歳から成人だし(ユウキ基準)、奴さんも実はシラ――何でもない」
ハル「え? 今なんて?」
ジバ「何でもない」
次回 第87話『おん・ざ・しっぷ えぶりでい Ⅶ』
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