第10話
蓮 side
「ふっ、わかりました。じゃあ、変わらず"莉花さん"と呼ばせていただきます。」
ってワケで、俺は「蓮くん」,莉花さんのコトは現状維持で「莉花さん」と呼ぶコトになりました(苦笑)
「うん♪ ねねっ、4人で会うのはコレで最後にしない?」
唐突に莉花さんがそう言った。え?
「お互い付き合ってて、2人っきりで会うコトにも慣れて来たじゃない?ぶっちゃけ……蓮くんに会っても用ないし、"ひな"とも職場で会えてるしさ。」
あー……俺に用ないってのが気になるケド、それは"的確"なのかもしれない(苦笑)
「蓮くん……"ひな"のコトで何かあったら、LINEして。」
"何か"?
「はい、します。あの……"何か"ってなんすか?」
「え?あー、この子……たまに"迷子"になるのよ(苦笑) 元々"地図"読むの苦手らしいんだけど、こうなってからは更に(苦笑) "ひな"の"行動範囲"が広がるのは喜ばしいコトなんだけど、そんなんだから……"ひな"がお休みの日は心配で心配で(苦笑)」
「"過保護"かっ!もー、莉花……そんな心配してくれなくても、良いんだからね。」
と日陽は莉花さんを宥めている。
「するよ!一度"ひな"が待ち合わせ場所に辿り着けなかったトキがあったでしょ?」
「ふっ、わかりました。そうですね……"待ち合わせ"は基本しないで、俺が迎えに行きます。」
「わっ、蓮……それじゃ、蓮の"負担"になっちゃうじゃん(苦笑) 私がね、莉花の言葉を借りると……"恋愛"に臆病になってたの、相手に苦労かけちゃうからなんだー(苦笑) 結局、蓮にも甘えっぱなしで嫌んなるよ(苦笑)」
え?
「日陽、そこは甘えてよ。玄関にも脱衣所にも椅子置きっぱにしとくしさ、いつでも来てくれて良いから。」
「や、それは嫌だけどなー(苦笑)」
え?
「あ、昨日着てた下着って……」
「あ、洗濯機にある(苦笑) 必要?」
「ん、や……ううん。」
「"ひーな"、蓮くんチに置きっぱにしとけば良いじゃない?"着替え用"に☆」
「うん……。もうちょっと色気があるのにしておけば良かったなぁ……」
え?
「あー、"ひな"……このまえ下着の上が"ブラトップ"って言ってたよね?ホックが付けれない、って(苦笑)」
あー。
「そうそう、昨日は"レース"とかもないヤツだったから……色気無くてさ(苦笑)」
「日陽、確かに色気はなかったけど……脱がせ易かったよ?『バンザーイ』してもらえば良かったし(苦笑)」
そう言うと……
「先輩……その発言はどーかと思いますよ?(苦笑) "ひなたん"と莉花、引いてます(苦笑)」
と小林に言われてしまった。
「"ひな"、子ども扱いされてるよ?」
「うん……莉花、今度色気あるの買いに行くの付き合って。」
「うん、それはもちろん。"ひな"のコトだから、下着屋さんとか行ってないんでしょ?」
「うん、"ユニクロ"……」
「はぁー……まさか下も"ユニクロ"とか言わないよね?」
「や……あ、"ユニクロ"だ(苦笑) ボクサータイプの……入院してたトキにね、私のが『ほっそい』とかで、母が"ユニクロ"の買い足してたの(苦笑)」
「はぁー……"ひな"、下着屋さん一緒に行こ!私が見定めるからっ!……蓮くん!色気ある下着着けてる"ひな"、期待しててね!」
「はい……」
「夏生!夏生も期待してて!( ´艸`) 私も新しいの買うから!……紐のにしちゃおうかな?♡」
莉花さんはそう言って、小林にウインクした。小林は……想像したのか真っ赤になっている(苦笑)
「もー、莉花さん……今のは小林に刺激強すぎですよ(苦笑)」
「え?あ、そう?夏生、ごめん……。」
「あ、いえ。……先輩っ、俺らも下着買いに行きましょ♪」
え?なぜ?
「あー、そうだな。行こうか?」
「あの股間が"角"になってるヤツとか?(笑) 止めなって!"角"、ブッカブカになっちゃうよ?(笑)」
と莉花さん……え?
「違います!股間のトコが"白鳥"になってるヤツっす(笑) "バカ殿様"、みたいな?(笑)」
と小林も……え?"売り言葉"に"買い言葉"ってヤツだな(苦笑) チラリと日陽を見ると……明らかに引いてる(苦笑)
「……日陽、大丈夫か?」
そう聞くと
「うん……ってかねー、誰のせいで"下着"の話になってると思ってんのよー。」
え?"飛び火"?
「ホントに(苦笑) ……あ、もうこんな時間だね(苦笑) 明日早いんだし……帰らなきゃ!」
「あ……日陽と莉花さんは明日も仕事ですモンね(苦笑) 急ぎましょー。」
そう言って、会計を済ませて、駅へと向かった。駅に着いて、
「蓮くん……"ひな"のコト、送ってあげてね。ご家族も心配されているだろうに……」
と莉花さんに言われた。
「はいっ。それはもちろん。」
「あ、あのね……4人で写真撮らない?」
え?
「妹がね、蓮の写真見たいって(苦笑) 弟もたぶん見たいだろうって。」
「あー、"品定め"ってヤツ?"ひな"、さっき言い出せば良かったじゃん?」
「……忘れてたのよ(苦笑) でも……どうしよう?写真撮ってくれるヒトなんていないよね?(苦笑)」
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