第8話 いつもの密会
「というわけで先生の言っていたことがやっとわかったよ。」
「そうか、私の感じていたとうりだったというわけか。」
僕と先生はいつもの密会と昼食をかねて屋上で二人でいた。
「でも、そのせいで反省文ですよ。ハハハ。」
「それはとんだ災難だね。あの先生は厳しいからね。」
と伊藤先生は笑いながら答えた。
「でも、今回の件を利用して仲良くなれたらもっといいだろうけど、女の子と話すのって難しくてどうしたらいいですかね。」
「それを先生に聞かれても困るけど、私から言えることは、当たって砕けろとしかいえないかな。」
と先生は楽しそうに答えた。
まるで、僕が真城さんに告白するみたいじゃないか!
と思ったがそれは口に出さず、このまま聞いてもいい案は先生の口から聞けそうにないのでやめておく。
「まぁ、でも素直に話すのがいいんじゃないかな。緊張とかせず普通に話すと相手にも通じると思うよ。」
僕は先生の口から女子と話すことについてのアドバイスが聞けるとは驚きだった。
まぁ、イケメンではあるのでもしかすると結構そういう経験があるのかもしれない。
と思っていると先生は自分がいったことについて僕が驚いているのを見て続きを話し始めた。
「あ~、でもこれはある人の受け売りなんだけどね。」
先生はどこかで聞いたことのあるありきたりなことを言ってきた。
それを聞いたらますます怪しくなってきた。
一体どんな秘密があるんだ、先生には。
すると、予鈴のチャイムが鳴った。
「はぁ~、放課後のことを考えると気が重いですよ~。」
と言ったが本当に気が重い。
それを聞いた先生は
「でも、これはチャンスなんだから、頑張ろう。私も応援してるから。」
とほほ笑んで答えた。
「もう、頑張る以外方法がないですから、当たって砕けますよ。」
「ハハハ、そのときは骨の一つや二つ拾ってあげるから安心して砕けてきてよ。」
と先生は面白半分で答えた
てか、砕ける前提かよ。
先生は微笑みながら腰を上げた。
「さて戻ろうか。」
「そうですね。」
こうして僕と先生の昼休みが終わった。
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