女神の使徒〜幼なじみは(駄)女神さま〜
鷹匠
プロローグ
「……あれ?戻ってきちゃいましたか?我が使徒タカト
でも予定よりもずいぶん早いようですが……
まぁ、良いでしょう。会えたことは喜ばしいですからね」
声が聞こえる。どこかで聞いた覚えのあるような気がする。とても心地の良い声だ。
「……ここは何処だ?俺は一体……」
光に包まれて、気を失った?
ここは、辺りは暗いな。いや、まさか宇宙空間か?星の煌めきのようなものが、薄っすらと遠くに見える
「あぁ、夢だなこれは。または死んだのか??」
「いやいや違いますよ。死んでないですよ。まさかの事故ですね、アレは」
「あぁ、死んでないなら、やはりこれは夢だな」
「はぁ……信じられないと思いますけど、すぐに分かりますよ。
それにしても魔力鍛錬は怠ってはいなかったようですね。いい感じに伸びてます。これなら私の力も使えそうですわね」
「魔力鍛錬?なんのことだ……(まさか、あのルーチン作業か?)
いや、それよりも、ここは何処なんだ?
そしてアナタは、どちら様ですかね?」
今更ながら謎の声の人に聞いてみた。
すると、光と共に絶世の美少女が目の前に現れる。
(おいっ、めちゃくちゃ美少女だぞっ!!!)
闇よりも暗いとしか表現のできない漆黒の黒髪と、黒衣に包まれたメリハリのついたスタイル
何故暗闇の中でも見れるのかって?
薄っすら光ってるのだ。いやオーラみたいな光に包まれているから、この神々しい美少女が暗闇の中でもよく見える。
しかし、気になる。この人なんで……あの携帯ゲームとしてもTVに繋げても遊べるあのゲーム機を両手に持ってるんだ???
「私は闇の女神クロム
フフフ……今は顔見せ程度ですけど、あちらの世界で再び逢えるのを楽しみにしてますよ?」
「自称女神さまのクロムさん。何でゲーム機を?そもそも電気あるんですか?ここ」
ドヤ顔で自称女神のクロムさんは答える。
「私の神気で動くのですよ?だってこの空間は私の支配域ですもの。ゲーム機を動かすのとか余裕ですわ。暇だしゲームくらいしますわよ。あなたが日本でよくあの子と遊んでるのを見て、私も取り寄せたのです。全世界共通のショッピングサイトであるKamazonで……って、誰が自称やん!!!」
「……あ、そろそろ本当に時間ですわね。それでは、またお逢いしましょうタカト」
「あっ、ちょっと!!!!」
「ほら?召喚陣に呼ばれてますわよ?
向こうに着いたら、とりあえずステータスと心の中で念じてくださいましね。それで一部の記憶と力を取り戻すことができますよ」
(Kamazon!!!夢でも使えるのかよっ!ここが夢かは知らないけど。あぁ、ゲーム機のこと聞く前に、聞くことがあっただろ!俺!!!
ん?ステータス??ゲームか??)
そして、俺の意識がまた薄れていく……遠くなる意識の中、微笑み手を振る女神様の姿が見えた。
「……行きましたか、タカト
しかし妙ですわね。彼は日本で平和な一生を過ごした後にこちらに再度転生する運びだったはず。
何故あんなことが起きたの?あんなことが偶然な訳ない。
日本に異世界であるヴァナリーに干渉できる何者かがいるのかしら?」
(カチャカチャ……、クロムはゲームをしながら思考を重ねている。あっ!またやられたっ!!!!)
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