第3話 神様初めましてこんにちは

結局どうしようもなくて隠すことにした。


だってめんどくさい事にはなりたくないからね。


誰も最後らへんにならないと私の事見ないだろうし……


と言うか、スキルってどうやって使うのかな?


隠密ってやつを使いたい。


「皆様、ステータスは見れたでしょうか?では、こちらにステータスを隠すこと無くお教え下さい。記録させていただきます。」


それを聞いたクラスメイトは、言われた方に並んでいく。


……考え過ぎかな?なんか他の人たちの目線私達を歓迎しているより、馬鹿にされてない?


こう……何と言うか『あーあー、利用されてやんの』見たいな?


……これ当たっていたら危なくない?


もし、もしもだよ?もしも、私達は、利用される為に呼ばれて、戦争の為の戦闘要員。能力もバレているから、逆らえない。


……とかなったら?


……もしそうなったらクズいなこの国。


「ありがとうございます。今から勇者様方のお泊まりする部屋にご案内します。」


そう言って男の人の横のメイド服を着たお姉さんに声をかけ、お姉さんは、着いてきてください、と一言で移動する。


私達は、後を追い長い長い廊下を歩く。



うわ~広い広い。え?歩き続けて20分程経ちました。皆だんだん疲れた顔してきてる。


まぁ私は、徒歩があるから大丈夫だけど。


文化部なんてめっちゃキツそう。後先不安。


「雑草は、いいよな~スキル徒歩を持ってて、私も徒歩持っとけば良かったな~雑草の癖に生意気。」


「……ご、ごめんなさい……」


理不尽。


いや、あんたらが残していたやつを全て取っただけだし。


雑草というのは、奈々葉の葉の部分で決まった。


いつか……というのは心のどこかに閉まっておこう。


皆どんなスキル持っているか分からないし。


「勇者様方着きました。こちらからあちらまでが好きにお使いください。」


「おーやっとかーじゃあ、俺この部屋ー!」

(クラス男子)


「あ、あたしここ!」(クラス女子)


「私その隣~」(クラス女子)


「僕は、ここ」(クラス男子)



どんどん決まっていく。しかも手前から。きっと少しでも歩かなくてもいいようにって事だろうな。


「あ、雑草は、あそこね。」(いじめっ子女子A)


言われた場所は、私以外の皆が決まって、その間に何部屋か間に入っていて、私は、1番端っこの角部屋だ。


王城の場所的に1番人が来なさそうな隅っこの端。


やった!助かる。余り人と合わないから。


「お部屋が決まりましたら、1度中に入ってみてください。お昼頃にベルをこの廊下で鳴らすので、昼食として1度出てきて下さい。では、失礼します。」


そう言ってお姉さんは、どこかへ行ってしまった。


私は、部屋に入ると中を少し見る。


謎の壺と、簡素なベット。勉強机にイスと角部屋の特権の窓が2つ。ランタンに、衣装ケース。その横に全身が見れる地球の物とは少し曇っている鏡。


めっちゃ簡素~ ……まぁいいや。


この国がクズだったら直ぐに出て行こうと思うし。


私は、制服を脱いで、体操服になり、ベットに腰掛ける。(制服の下は体操服です)


「ステータス」


私は、もう一度ステータスを確認する。どうやって使うのかな?


祈りは、使い方知っているからおじいさんに聞いてみようかな。他のスキル。


私は、ベットの横でしゃがみこんで手を組み、おじいさんに祈る。


(おじいさん、おじいさん。転移成功したよ。スキルや、称号ってどうやって使うの?)


心の中で聞いてみる。


すると、私の周りが一瞬光って、目を開けたらちゃぶ台を囲っておじいさんと他の7人の人達がいた。



「おお~祈りは、難なく使えたようじゃの。」


「この子がアルバの言ってた可哀想な子?」



ピンクブロンドの髪をした10代後半程のお姉さんが私を見て言う。


……綺麗な人だな……声も可愛い。


……と言うか服、露出が結構高いよ……目のやり場に困る。


「そうなのじゃ。全く、心は、とても普通と言うより綺麗なんじゃよ。」


「こんなに可愛い子なのに……大丈夫よ?私達がいっぱい愛してあげるからね?」


「「「「「「(うんうん)」」」」」」


「あ、ありがとう、ござい、マス」


恥ずかし////


面と向かってこんな事綺麗なお姉さんに言われたから、最後声小さくなっちゃった。


ギュッ


「え?」


気付けば、私を皆さんがハグしてくれてた。


「あ、え?え?え?」


「「「「「「「可愛い」」」」」」」


カァァ//////


頬が熱い。うぅぅ……


「あ、ありがとう、ござい、ます。///

……っと、それで、その、お姉さん、お兄さん、達は、誰?ですか。」


「あぁ!自己紹介してなかったわね。私愛と美と性の女神の1人をしているアフロディナよ。よろしくね?出来れば貴方のお姉ちゃんでいずれはいたいな?」


「ふ、ふぇ?お、お姉ちゃん?」///


「次は俺だ、俺。俺は、戦を司る神の1人をしているアレス。俺の事は見た目的にお前の兄になるからな……お兄ちゃんとでも呼んで貰えるか?」


「お、お兄ちゃん??」///


「わ、私は、この世界の原初の地母神をやっているわ。ガイア。 お母さんとでも呼んで 」


「お母さん???」///


「俺は暗黒を司っている神の1人をやっているエレボスだ。そうだな……お兄ちゃん呼びは、もう有るからエレ兄とでも呼んでくれ」


「え、エレ兄????」///


「じゃあ私は、その流れ的にアラ姉って呼んで。光と太陽の神のアラマズドよ。」


「う、うん。アラ姉」///


「僕は豊穣と酒の神の1人。あ、あと娯楽も司っているよ。ディオニュソスって言うんだ。……見た目的に僕は、弟なのかな?ディオって呼び捨てでいいよ。」


「え?!……さすがにそれh「呼んで欲しいな」……はい。ディオ。」///


「じゃあ、じゃあ、わしは、おじいちゃんと。」


「おじ、い、ちゃん?」///


「「「「「「「可愛い」」」」」」」


恥ずかしぃ~こんな事今までなかったから。


簡単に皆の見た目を説明すると……


アフロディナ(お姉ちゃん)・・・ピンクブロンドと黄色の目をした、巨乳の美女。目はタレ目だけど、性格は元気な感じなのかな?見た目は、20歳前かな?


アレス(お兄ちゃん)・・・輝く様な金髪にツリ目のちょっと見た目がキツそうな感じがするけど、そうでもなさそう。見た目は、25歳辺り?


ガイア(お母さん)・・・白髪のエメラルドグリーンの目をした、オットリ系の美人。柔らかなオーラが出ている気がする。これが俗に言う包容力?見た目的に40代辺り?


エレボス(エレ兄)・・・日本人よりも濃い漆黒って言う感じの黒髪に黒目。どちらかと言うとツリ目寄りだけど、見た目的にもキツそうな感じは少ないかな?見た目的に20代ら辺?


アラマズド(アラ姉)・・・心無しかじんわり光っている気がする……綺麗な長い金髪を後でポニーテールをしていて、カッコイイ感じのお姉ちゃん。見た目的にお姉ちゃんと同い年ぐらい?


ディオニュソス(ディオ)・・・茶髪のふんわりとした感じで、赤い目。見た目10歳ぐらいなのにお酒を飲めるみたいだし……多分お腹真っ黒な人だと思う。


アルバ(おじいちゃん)・・・長い白髪に白ひげを生やしたのんびり系のおじいちゃん。でも、クラスの皆といた時はそんな感じしなかったのに……見た目70代ぐらい?


……皆美形で目が眩しい。目の保養とかそう言う問題じゃないと思う。


……うん、何か神様と家族になっちゃったけど、まぁいいか。


今の幸せを受け取ろう。


「ナナハは、スキルと称号の使い方、聞きたいんだよね?」


「うん。アラ姉。教え、て?」


私は、我儘過ぎたかな?と思っておずおずと聞く。


「(グハァッ!)……大丈夫だよ簡単。ただイメージをするだけでいい。

イメージが鮮明な程威力や、完成度が上がる。  呪文は、イメージが上手く出来ない人がイメージしやすい様に作られた物だけど、今じゃ呪文が無いと魔法を撃てないと思ってる人間達が殆どだ。」


図書館で読んだ本でもそんな事書いてあったな……えっとライトノベル……だっけ?



「そ、そうなんだ……で、出来るかな?」


「(可愛いっ!)大丈夫。ナナハなら出来るわよ~。」


暖かい。これが優しさなのかな?じーんわりと胸が暖かい。


「じゃあ逆に、消す時、は?」


「イメージでなくなるイメージをするだけだよ。」


「わ、分かった。ありがと。アラ姉、お姉ちゃん。」


「うん、用がなくても気軽においで。お話いっぱいしよう。」


「え?!いいの?うん!来る!」


「ずるい。アラマズドばっかりずるいわ~」


「ナナハ、アサシンの事は、お兄ちゃんに聞いてね?」


「あ、じゃあ、隠密って、どうやるの?」


「隠密はね、イメージで自分は、空気と一体化してると思うんだ。他の人から見て自分は、見えていない。こう見えている。そういう風にイメージすると出来るよ。戻ったら鏡を見て練習してみな。」


「う、うん!わかった!」


「俺は闇魔法の事ならいける。」


「僕は、植物の事だけど、これも自分のイメージで出来るから、余り必要ないかもだけど緑魔法を手に入れたら、僕の所においで。にぃにが教えてあげる。」


「わしは、空間魔法じゃの。空間に裂け目を作ってそこに物を入れとけば、誰にも取られない、何処からでも取り出せる魔法や、ゲートっていう魔法も使えるぞ。」


「いいわねぇ~皆。私は、ナナハが神の仲間入りしてからなのよね~」


「嬉しいです!み、皆、ありがとう」





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