第一話 初まり
7月それは夏の始まりジメッとする梅雨の終わり
だかこの季節学生にとっては誰もが楽しみにしているであろう事があるそれは“夏休み”である
「なーんて予定も何もない俺にとっては暇になるだけなんだけどな」
そう俺は呟くとポケットの中に入っていた携帯で時間を見る
「14時ちょうどか...どうりで体が痛いわけだ」
そうして俺は起き上がるどうやら寝ていたらしい
周りを見るとクラスメイトが所々グループごとに固まって雑談をしている
「クソ...リアル充実しやがって...!」
そう愚痴がこぼれてしまう
無理もない高校になってデビューに失敗した
俺には当然の結果だ
“まさかあんな事をしてしまうなんて”
そう頭によぎる
「···考えてもしょうがないよな...にしても喉が渇いたな何か買うとするか」
そう思い外に出ようとすると
「ちょっと待ちなさーい!!!」
「!?」
寝起きには効果バツグンの甲高い声が俺の耳に入ってきた
「なんだよ...花恵かよ」
声の主は案外あっさりと見つかった同じクラスの委員長
中野花恵だった
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