第4話
「驚いたな。こわがらないとは」
それ以上に、自分のほうが驚いていた。顔に出さず、コミュニケーションをとる。
「ええ。依頼したのはわたしですから」
依頼したのは。わたし。
「そういうことでしたか」
自殺がお望みか。
「殺して、いただけますか?」
さて。どうしたものか。
「では、俺のやりかたで。殺させていただきます」
「はい。おねがいします」
目の前に立っている、アイドル。すでに、心がしんでいた。
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