世にも恐ろしい日常

サライ

第1話

 この世は、恐ろしいコト、モノで溢れかえっている。


 私は何ともない日常を平気な顔をして送りつつ、その恐ろしいコト、モノへの恐怖を抱えて生きている。


 私は、《死》がこわい。


 十年後なのか一年後なのか、明日なのかそれとも今日なのか


 唐突に訪れる《死》がこわい。


 自分自身が誰かの《死》のきっかけになってしまうかもしれない事もこわい。


 自分が死ぬのも、周りの生命ある他者が死ぬのも、


 死ぬほどこわい。


 世の中を見渡せば、《死》に繋がる日常が溢れているのだ。


 皆、気付いていない。


今日か明日に死ぬかもしれないのに。


いや、もしかしたら、突然爆発が起こって、一秒後には死んでいるかもしれないのに。



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