誓いは海に還らない
しんかい(神海心一)
本文
「幸助の、ばっかやろおおおおおおおおおぉ!!」
力の限り叫んでから、あたしは右手にぎゅっと握った銀の結婚指輪を、目の前に広がる海へぶん投げようとする。
けれど腰を捻り、大きく振りかぶって「おりゃあ!」と手のひらを開きかけたところで、あっちょっと待ってやっぱもったいない、なんて考えちゃったもんだから、勢い余って腕だけぐるんぐるん回って、最終的にはバランスを崩して横にすっ転んだ。
ひどい。もう散々だ。いや、半分以上自業自得な気もするけどさ。
なんかもー全部どーでもいいやーって気持ちになって、砂浜に荒っぽくヤンキー座りをする。八月の沈みかけでなおキツい陽射しも、ホットパンツ越しの砂もじりじりするような熱さだったけど、今はそのちょっと辛いくらいの感覚が心地良かった。
「はー……ホント、何やってんだろあたし……」
目の届く範囲には誰も見当たらない海岸で溜め息をつく。一人になりたいからここまでやってきたのに、いざ一人になってみると寂しいし色々考えちゃってしょうがない。じゃあどうすりゃいいんですかって感じだ。
それでも久々に来た地元の海は見てて飽きない綺麗さだった。夕陽を反射してきらきら輝いてて、それがずっと地平線まで続いてる。
「……いっそ海に飛び込んだら、悩みとかどうでもよくなったりしないかな」
「お姉さん、死にたいの?」
「うぉっ!?」
急に横から幼げな声がかかってきて、びっくりして倒れかける。
ふんばって姿勢を戻しつつ声のした方を向けば、小学生らしき背丈の少年があたしのすぐ目の前に立っていた。
「隣、座っていい?」
「あー、うん、どうぞ」
流れで何となく頷くと、少年は当たり前のようにあたしの右隣に収まった。
こんな田舎には似合わないくらいの美少年だ。ちょっと面立ちが日本人離れしてるし、灰と白の間みたいな髪色をしてるから、もしかしたら両親のどっちかが外人さんなのかもしれない。
もちろん髪を染めてるって可能性もあるだろうけど、その歳で? って感じだしねぇ。
親戚や地元の顔見知りを思い出してみても、似たような顔の人はいそうにない。謎の子供だ。
「それで、お姉さん、死にたいの?」
にこにこしながら彼は再び同じ質問をしてきた。
いや君、笑顔で聞くことじゃなくない?
「違うから。入水自殺する気はありませんー。ずぶ濡れになって童心に帰れば頭も冷えるかなって」
「そっか。なら、いいんだ」
なんて言った後、少年は笑みで細めていた目を開いた。
髪と似た、灰色の綺麗な瞳。物珍しさもあってちょっと見惚れる。
「どうして、こんなところに?」
「え、どうしてって……実家が近いの。ここに来たのはまぁ、一人になりたかったからで」
「そうなの? いつもなら、ヒト、いっぱいいるよね」
って、いつもの光景知ってるんかい。あたしが知らないだけで、最近越してきた子なのでは……?
「昨日イルカの死体が流れ着いたらしくてねー。組合が声明出してるし近寄らんとこ、ってなったんじゃない?」
かなり正体が気になるけど、好奇心は表に出さず、ひとまず事情について軽く話す。
元々ここは、観光客向けに開かれた海岸じゃなかったりする。いわゆる名所からは微妙に遠く、近場にホテルや旅館の類もなく、アクセスの悪さと町民の意向が相まって、海水浴場としては地元民しか使わない場所だ。
それでも今の時期なら誰かしらが泳いでるもんだけど、イルカの件があってからは漁業組合が「色々調べるからしばらく遊泳は遠慮してね」的なお触れを出してこの状況なんだとか。ちょうど昨日実家に帰ってきたばかりのあたしは、それを両親から聞かされた。
となると、こうしてあたしが足を運んでるのも褒められたことじゃない……のは重々承知してるんだけど、そこは大人しくするから許してほしいってことで。
「それで、どうして、こんなところに?」
死にたいの? って聞かれた時と同じように、また質問を重ねられた。
まさかこっちの説明を理解してないのか、なんて考えたけど、少し遅れて問いの意図が違っていたことに気づく。
少年が知りたいのは、たぶん、あたしが一人になりたがった理由だ。
「……けっこー重い話、してもいい?」
「うん」
即答だった。
いやでも、言い出しといて何だけど、これマジで推定小学生の、しかも初対面の子供に聞かせるような話じゃないんだよなー……。
そう頭ではわかってる。わかってるのに……誰でもいいからこのずっと溜め込んでた、親にも言えない愚痴とか不満とかやるせなさとかを聞いてほしかったのも確かで。
「一月前にさ、離婚したのよ」
「りこん」
「そう。中学生にもなる息子がいる身で」
「お姉さん、いくつ?」
「年齢聞いてんのかコヤツめ。もう四〇手前ですよーだ」
「四〇……すごい、年上だ」
「当たり前でしょ。こちとらいい大人だっての」
いい大人なら成人してない子供がいるのに離婚しないでしょ、という自分への指摘はさておく。
そもそもの話をするなら、切り出したのはあたしからじゃない。
「夫……あー、元夫ね。最近在宅の仕事が増えて、家にいることが多くなったの。別にそれが悪いって話じゃないんだけど……」
「だけど?」
「あたしはフリーでデザイナーやってて、結婚する前から仕事は家でしててさ。今までは日中、アイツも息子もいなかったから気にしてなかったわけよ。でも幸助のヤツ、あたしの奇声がうるさいとか、昼食が毎回雑だとか文句言うようになって」
一人でいる限り、そんなの問題にはならなかった。休日はあたしも仕事しないようにしてたし、家族で食べるご飯は自分なりにがんばってちゃんと作ってたつもりだった。
……考えてみれば、そこがダメだったのかもなー。いいとこばっか見せてきちゃってたのかも。
「キセイって?」
「おっと、子供には難しい単語だったか。……えっと、作業中にあたし、叫ぶのよ。アイデアが出ない時とか、逆にピンと来た時とか、順調な時とか手が止まった時とか……ついついひとりごとが出ちゃうし、結構声が大きいの。もう癖だよね。意識しても治らないし」
散々言われて、もちろん矯正しようとしましたよ。だけど、そうすると黙ってることにばっかり意識が行っちゃって、全然仕事進まないんだもん。どうしようもないじゃん。
うるさいから喫茶店とかワーキングスペースみたいなところにも行けないしさ。
「そしたらだんだん、洗濯物のシワが伸びてないだの、片づけが下手くそだの、細かいところをいちいち指摘してくるようになってねー。てめぇこの野郎って思いつつも我慢してたんだけど、ある日いきなり、無理だ、とか言い出しやがったんだよねアイツ」
未だに忘れられない。木曜の午後三時十二分、自室のドアを開けて、ディスプレイの前で頭を抱えてたあたしの後ろから、幸助はイライラした声でそうぶちまけた。
後の台詞も一言一句覚えてる。
『このまま何十年も一緒に過ごすのかって思うと耐えられない。悪い、お前のこと生理的に無理になりそうだ』
おまっ、せめてそれ言うなら結婚する前でしょうが……!
あたしはもう立ち上がってその横顔ぶん殴ってやろうかという衝動を抑えながら、引きつりかけた顔で振り向いて、とりあえずもうちょい詳しく話し合ってからね、って返したはずだ。
「あとはまぁ、そこそこよくある話でしょ? あたしと夫は離婚、息子にはどっちについていくか決めてもらった」
四度の家族会議を経て、最終的にあたしは離婚届に判を押した。証人は共通の友人にお願いした。
一応納得した上での結論だし、おおむねアイツが悪いのは間違いないんだけど、裁判とか賠償金とか、そういうのはどうでもよかった。幸いあたしの仕事はじゅうぶん軌道に乗ってたし、結婚する前から一人で何とか生きてたので生活的には問題ない。心配だったのは息子のことだったけど、残念ながらというべきか、あるいは逞しいというべきか、あたしが腹を痛めて産んだ子供はこっちの想像よりずっとしっかりしてた。
「あたしたちの前で、息子ってばこう言ったのよ。父さんの方が経済的に安定してるし、ずぼらな母さんと暮らしたら何だかんだで結構負担がこっちに来そうだから……って。我が息子ながらしたたかで将来楽しみだわ」
「そっか。お姉さん、大変なんだねぇ」
にこにこ笑顔を崩さないまま彼はそう返した。そんな他人事みたいに……いや、百パーセント他人事だったね。うん。
でも、下手すれば母親より年上の知らない女性にいきなり複雑な家庭事情を愚痴られてたのに、それを嫌な顔ひとつせずに聞いてくれたんだ。ちょこちょこ相槌入れてくれたからめっちゃ喋りやすかったし。おかげでだいぶ重たかったはずの口が随分軽くなった。
「ま、大変なのはむしろこれからだけどねー」
一時的に友人宅へ身を寄せながら、離婚したってしれっと実家に連絡したら、お前一回こっち帰ってこいって言われて、当然のように根掘り葉掘り問い質されて。
さすがに細かいところまでは言いづらくて、ざっくり説明した後に家なんて出てきたわガハハと冗談めかして語ったら、部屋はまだ残してるから、と色々落ち着くまでの本格的な帰郷を勧められた。
子供産まれたのを見せて以来全く顔を出さなかった上、久々の連絡で離婚したとか報告するような親不孝者なのに、ホント、涙が出るほど優しい両親だ。うん。……実際、泣いたよ。忙しさを理由に今まで帰らなくてごめんなさい。
「……あー、あたしの話はこれくらいでいいでしょ? 君はどうしてこんなところに来たのさ」
間を置いて冷静になったら気恥ずかしさがぐわーっと湧いてきて、誤魔化すようにあたしは尋ねる。
少年は一瞬きょとんとした表情を浮かべ、小さく首を傾げた。
「気づいたら、ここにいた」
「散歩でもしてたの? 危なっかしいなぁ……。地元の子? 帰り道はわかる?」
質問を重ねても、きょとんとしたまま。
うーん……最悪交番か役場に連れていくことも考えるべきか。
迷子の可能性が濃厚になってきた少年の扱いに悩んでいると、不意にちょんちょん、と握りこぶしを作りっぱなしの右手をつつかれた。
「さっき、何か、投げようとしてた?」
「ちょ、えぇー……そっから見てたの?」
「うん。ちからいっぱい、叫んでた」
「……まぁ、これだけ隠す必要もないか。投げようとしてたのは、結婚指輪」
手のひらを開いて少年に見せると、遠慮ない視線がじーっと注がれる。
毎日とは言わないけど定期的に外して磨いていたから、今でも濁りやくすみのない銀色だ。
「結婚する少し前にプレゼントしてくれてさ。ダイヤの指輪は買えないけど、それでも記念になるものを渡したかったって」
お互いまだ仕事を始めたばかりで、給料だって大してなかった。それでも愛とか恋とか、そういうわかりやすい気持ちで結ばれるんだと本気で信じてた頃の話だ。
今にして思えば若かったし恥ずかしいし、昔に戻れるなら「目の前の恋人はその口で生理的に無理とか言い出すぞ」と過去の自分に教えてやりたい。……あー、指輪見てたら改めて腹立ってきた。もったいなくてやめたけど、今度こそ本気でぶん投げてやろうか。
「まだ、投げたいの?」
「ん……持っててもしょうがないっつーか、見ててイライラするしね……」
「でも、海に投げたら、危ないよ」
「危ないって……あたしが?」
「ううん。魚とか、イルカが、飲み込んじゃうかも、だから」
……それは。
確かにその通りだ。
およそ子供らしからぬ……ある意味では子供らしいかもしれない理由に、あたしの苛立ちはすっと冷めていった。
「投げる?」
「……いや、もういいかな」
「よかった」
少年が笑顔を取り戻す。純粋で、綺麗な笑い方。
苦笑しながらホットパンツの後ろポケットに結婚指輪を仕舞い込み、それからふと彼が「イルカ」と言っていたのに気づいた。
ここは日本でも数少ない、イルカ漁が行われている町だ。
余所から色々言われたり、風評被害を受けたりもするけど、地元の人間からすればイルカは生活に密接する存在だ。海の沖合ではよく飛び上がる姿を見るし、地元のスーパーでは食用のイルカ肉が当たり前のように販売されてる。家でも食卓にはよく並んでいた。
もちろん、町から出たらそれが普通じゃないってことも理解してる。上京して、イルカ肉が売ってないことに初めはちょっと驚いたし。
だからあたしたちからすれば、海にイルカがいるのは当たり前のこと。
だけど外から来た人はそうじゃない。指輪を海に投げて、魚はともかくイルカが飲み込んじゃうかも、なんて言葉はとっさに出てこない。……とはいえ、イルカについての知識があって純朴な感性の子供なら、そんなふうに言うこともあるような気はする。
ますます謎だ……。
聞き出そうとしたところで、またさっきみたいに首を傾げられるだけだろうし。
はてさてどーしたもんか。このまま帰っても心配だしさ。
心の中でうんうん唸りながら、ひとまず場繋ぎの話題を探す。
「……イルカって言えば、なんだけど」
「ん?」
「ちょっと……いや、だいぶ昔だわ。十歳くらいの頃に、ここの海で溺れかけたことあったんだよね」
我ながら雑すぎる話の切り出しだと思うけど、少年はにこにこと聞く姿勢を取ってくれた。偉い。
まぁ、一応イルカ繋がりの流れだから許してほしい。
「自分で言うのも何だけどかなり泳げたから、親が見てない隙に調子乗って沖の方まで行っちゃってさ。当然足はつかないから、疲れて気を抜いた時にパニックになっちゃって」
「うん」
「慌てて両手バタバタするんだけど、顔がどんどん沈んでいって、叫ぶ間もなく海水飲んじゃって……あっこれまずいってなったところで、お尻をぐっと持ち上げられたの。びっくりして後ろ見たら、イルカがあたしを押して運んでた」
そして、遅れてあたしの様子に気づいた父が必死の形相で海に飛び込んでたところに、ぽーんと放り投げられて無事生還。当然あたしはギャン泣きするほど説教され、二度と沖までは泳ぎに行かないと誓うようになった。イルカと父に。
「あれ以来、同じ子は見たことないんだよね。今もどっかで生きてるのかなー……なんて、話してたら思い出しちゃった」
イルカの寿命は、おおよそ四〇年前後と言われてるらしい。仮に当時あたしよりちょい年下くらいだったとしたら、もう寿命でぽっくり逝っちゃっててもおかしくないはずだ。
そうでなくても組合に捕獲されて、地元のスーパーで切り身になって並んだ……もしくはどっかの水族館に引き渡された可能性は高いわけだし。
「君はどう思う? あたしを助けてくれるくらい賢いなら、漁師からも上手く逃げられてるのかもしれないけどね」
別に返事はなくてもいい、くらいの軽い気持ちで尋ねてみる。
少年は目を少しだけ開いて、遠い海の先、夕焼け色に燃える水平線を見つめながら、どうだろう、と呟いた。
「イルカだって、ヒトと、おなじだから」
「同じって?」
「ちょっとしたことで、別れたり、死んじゃったりする」
「……まぁ、そうだよねぇ」
「でも」
ふっと少年が、あたしに顔を向けた。
夕陽を受けた髪が、反射で透けて銀色にきらめいている。それを美しいと、素直に感じる。
「お姉さんが、元気だって、わかったら……きっと、よろこぶよ」
「そっか。……そうだといいなぁ」
人間の尺度にイルカを当てはめようとするのはナンセンスだろうけど、ホントに喜んでくれてたら嬉しいよね。
「手振ったら見てたりしないかな」
なんて微妙に浮ついた気分で、あたしは沖に向かって右手を挙げる。
するとなぜか、隣の少年が「そっちじゃないよ」と言った。
「え? だってイルカなら海にいるはずでしょ?」
「うん。でも、こっち向いて」
促されるままあたしは少年の方に向き直り、ひらひらと手を振る。
激重の離婚話なんか聞かせちゃったし、このくらいの注文には付き合ってあげよう……と考えていたあたしに、彼は微笑んだ。
「ありがとう」
それから。
「よく、できました」
急に風が吹いた。潮の匂いと湿り気が強い、夏の海風。砂が巻き上がり、思わず右手で目を覆う。
風音が治まってから瞼を上げると、さっきまでいたはずの幼い姿は綺麗さっぱり消えていた。
砂浜に残るはずの足跡すら、どこにも見当たらない。
ちょっとしたホラーだ。
「えぇ……? 嘘でしょ……?」
白昼夢でも見てた? それともマジの怪奇現象?
現実的な可能性を色々考えてみるけど、少年の正体を説明できそうな説はなかなか思い浮かばない。
座って唸る最中、最高に馬鹿馬鹿しい閃きが脳裏を過った。
昨日海岸に流れ着いたというイルカの死体。灰と白の間みたいな髪色。手を振るあたしに言ったこと。
「……いやいや、まさかね」
ないない。ありえない。そんなファンシーすぎる偶然、信じられるはずもない……自分に言い聞かせながら立ち上がる。
陽が沈みきる前には帰りたい。叫んで、愚痴って、懐かしい話もして、もうじゅうぶんすっきりできたし。
夕食はイルカのすき焼きって言ってたっけ。件のイルカは見つけた時点で死んで間もなかったのか、全然腐ってなかったとかで、組合が丁寧に解体し、地元の住民に配ったらしい。さすがに流れ着いた死体を売り物にはできないから、妥当な判断だろう。
すごい久々で、正直結構楽しみだ。
離婚したいと言い出された後も、実際に判を押した後も、あたしの人生終わったー! なんて死にたくなるほど落ち込んだもんだけど、案外どうにかなるものなのかもしれない。別に二度と息子に会えないわけじゃないんだし、離婚はしたけどだからってアイツが憎くて許せなくて仕方ないってわけでもないし。会うたびネチネチ責めてはやるけど。
バツイチになったって生きてる人は大勢いるんだ。あたしの人生これからこれから!
「心機一転、がんばるかー!」
とりあえずまだギリギリ夕陽が残ってるうちに急ぐ! 東京と違ってこの辺全然電灯ないのすっかり忘れてた!
四十路間近のインドア人間が出せる情けない全力で、あたしは無人の砂浜を走り出した。
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