第13話 監禁

少女は監禁されていた。

少女と呼ばれる人間は、かつて内山という人間だった。

今では日々若返り、18、9歳の若い女の子だ。

そんな彼(彼女?)が、30代後半くらいの男に監禁された。

わざとだ。


新宿で声をかけられ、何か面白いことでもありそうだと思って、軽い気持ちでホイホイついていった。

男の方が驚いたほどだ。


強姦はされていない。

男はするつもりなのかもしれない。

今、男のアパートに閉じ込められている。

後ろに手を回され、手錠をされていた。


しかし、内山は冷静だった。

自分は絶対大丈夫という自信があった。

いや、ここまでくると神の恩恵、オーラと言えるものなのではなかろうか。


予想通り、男は性的なことを要求してきた。


「そろそろ頃合いか・・・」


内山は思い切り男の股間を蹴り上げると、

持っていたヘアピンで手錠の鍵を後ろからピッキングで外し、部屋を後にした。


「あたしに手を出そうなんて100万年早いんだよ」


女はそう呟くとまた新宿の街に消えた。



「ああ・・・人生とはなんて・・・・


素晴らしいんだろう・・・・!!!



でもあんまり無茶は控えよう・・・・」

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