第7話 戯れ

仕事に余裕が出てきたので、少し戯れてみた。


内山は職場の20代の女の子(佐々木)に率先して声をかけた。


「佐々木さん、お昼、カップラーメン一杯食べてるね。カップラーメン好きなの?」


「え!?・・・・あ・・・はい・・・」


以前なら確実に無視されていた質問だが、今の内山には、反撃できないオーラのようなものが取り巻いていて、佐々木はうまく返答ができない。


「そうなんだ!今のカップラーメンでおすすめなのはね、〇〇○ってやつだよ!今度よかったら試してみてね!」


「え・・・あ・・・・はい・・・」


何とも言えない敗北感が佐々木を包む。

それは職場全体でも一緒だった。


中には、内山は最近ク◯リでもやってるんじゃないのかという噂まで流れ出した。


しかし、当の本人は幸福だった。




「ああ・・・仕事って、素晴らしい・・・・

人生って・・・・素晴らしい・・・・・」

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