13歳からのハゲケア
出井啓
ハゲケアの前書き
00 はじめに
このエッセイを読んでいただく前に三点言っておかなければならないことがあります。
一点目として、このエッセイは短いにも関わらず、ハゲという単語が大量に出てきます。数えてみると百回以上出てきました。『ハゲ』が書かれている密度でいえば日本一がとれるでしょう。それくらい書いています。
くだらないことと思うかもしれませんが重要なことです。
別に筆者にハゲを蔑む気持ちはありませんが、『脱毛』とか『薄毛』とかそんなちょっとオブラートに包んだ感じより『ハゲ』と書いた方が潔く分かりやすいと思ったからです。それに薄毛よりハゲの方が俗っぽいので、このエッセイには合っているかと思います。嫌な方はページを閉じてください。容赦なくパッターンと閉じてください。
ハゲと書いてあるのが嫌だと、もうストレスなしでこのエッセイは読めません。
それこそストレスでハゲを進行させてしまうかも。
次の点は、このエッセイはハゲになった人のための話ではないということです。
すでにハゲている、そしてそれをフサフサに戻したいという方は、病院に行くことをおすすめします。
テレビのコマーシャルや電車の広告などで男性型脱毛症(AGA)治療って良く聞くようになりましたよね。近年、薄毛の治療法が確立されて、一定の効果が見られるようです。行ったことがないので真偽はわかりませんが。
他にも専用のシャンプーとか育毛剤の力で何とかなるような話を良く聞きます。これも本当かは知りません。
ということで、これはハゲてしまった人ではなく、ハゲてない人に向けて書いています。ハゲないか心配という人はもちろん、ハゲてる傾向が無い人、別にハゲるとも思っていない人にも読んで欲しいと思っています。
そういう人がハゲないためにどうするかを考えるために書いたものですから。
読みたいものと違うかったーという人は容赦なくペッターンと閉じてください。
最後の点は、このエッセイは学術書や医学書みたいなものではないということです。
ハゲたときにどうすればいいの? ハゲないためには何が効果的? そんな疑問に答えるものではありません。
もし、ハゲに効果的な方法が知りたい、なんて人がいたら病院や然るべき機関に聞くか、他のきちっとした本を読んでください。
インターネットで「薄毛対策」とか検索したりすると、シャンプーやら本やらハゲ治療などたくさん見られるので参考になると思います。
その他にも学会がきっちりとしたデータを出しているみたいですね。
しかしここでは、科学的論拠や臨床データを元に書いていません。
まったく調べていません。
適当なことが書いていますし、当たり前のことが書いています。正直大したことは書いていません。そもそもこれはエッセイですからそれでもいいのかなと。
ちなみにペンネームはDr.オクトモといいますが、医者ではありませんし、ハゲについて研究してきたわけでもありません。
自らのハゲケアの取り組みは紹介しますが、「それでハゲないという根拠はあるのか!」なんて言われても「ありません」としか言いませんし、「それくらいのこと言われなくてもわかってるよ!」なんていわれても「ですよね」としか言いません。
「そんなのは無責任だ!」なんていう人はピッターンと閉じてください。お互いが幸せになれます。
01『13歳からのハゲケア』ってなに?
もちろんこの疑問は持つでしょう。
まずは、ハゲケアから説明しましょう。
これは私が作った造語ですけど、どこかで使われているかもしれません。もし、他の所で使われていたとしたら、意味は異なるでしょう。
ここでの意味は『ハゲないようにどうケアしていくかを考えること』です。
ハゲ治療では決してありません。
ややこしいのでハゲプロ(ハゲ・プロテクション)にしようかとも思ったのですが、分かりにくすぎるのでやめました。ハゲ・プロフェッショナルに見えますし。
他に良い言葉があれば変えたいとは思います。
とりあえず、端的に言うとハゲないための意識を持ちましょうというだけの話です。ただのエッセイであるとともに自己啓発のような部分も含んでいます。
あと、重要な点は「考える」であって「正解がある」わけではないところです。もちろん、前述したようにハゲケアを踏まえて実践方法はご紹介します。ただ、それでハゲないとか、そんなことは決して言いません。
それはなぜか。
わからないからです。
今、自分はハゲてないと思っていますし、危ないとも感じていません。主観的ですが。しかし、今後ハゲないとは限りません。ハゲたら病院に行くか、高級なシャンプーを買うかします。もしかしたらその頃には画期的な治療法があるかもしれません。
もし、ハゲなかったとしても、たまたまかもしれません。
実はハゲにくい体質だった。
自分だけに合う方法だった。
○歳で始めると効果がある。
いろんな可能性があります。
もちろん、もしハゲたとしても逆のことが言えます。
要はわからないってことです。
本の題名も「誰でも簡単! すぐに使える薄毛対策」とか「薄毛にならないために行う9つのポイント」なんて題名にしなかったのはそのためです。
そんな題名だと学術的なことが書いてあって、論理的に解説してあるみたいに感じるでしょう。そんな風に書くこともできるんですが、あいにく私は専門家ではないので多分に嘘が含まれてしまい、きっと誰かに怒られます。詐欺で訴えられます。
ということで、ここに書いてあることを実践したのにハゲたとか、こんなのは大嘘だとか、エビデンスはどこだ、ソースを出せとか、そう言った苦情は一切受け付けません。
この本に出てくる対策はフィクション、最近流行りの異世界小説と同列くらいで考えてください。
異世界ではこの方法でハゲなかったけど現実世界では分からないよ、ってことです。
02 なぜハゲケアについて書くのか。
人それぞれ千差万別。効くか効かないかなんてわからない。
結局それだったら紹介する意味がないんじゃないの、と思うかもしれません。
このエッセイに何の意味があるの?ってなりますよね。
それは、意識を変えたいからなんです。自己啓発です。
おそらく多くの人、特に男性はハゲる可能性を考えていて、さらにハゲたくないと考えているでしょう。
遺伝とか男性ホルモンの影響とか、そんなどうしようもない理由でハゲる。
でも、ハゲる人もいればハゲない人もいる。
ハゲるかハゲないかは、自分の運次第。
そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。
実際、仕方がない場合もあるのでしょう。
それでも、足掻こうじゃありませんか。
もしかしたら、結構簡単にハゲを防げるかもしれません。
30歳でハゲる予定が40歳までハゲなかった、なんてことが起きるかもしれません。
ハゲるか否か運命に身を任せてないで、行動しましょう。
共にハゲない方法を、ハゲることをできうる限り遅くする方法を探して実践していきましょう。
そして、後世の者が「自分はこれをしたらハゲないんじゃないか?」なんて選択できるようにしましょう。
そう言いたいためのエッセイです。
話を戻すと、結局ここに書いてあるのは、ハゲに対する意識高い系になろうよってことなんです。それが目的です。
そんなことを言うためには、まず例として私の実践を紹介しないといけませんよね。
ということで、13歳から行っているハゲケア、『13歳からのハゲケア』を書くことにしました。
ただ、ここは間違っている、これはこうした方が良いなどがあれば、いろいろな人に広めてください。もし良ければ著者にも教えてください。
03 ハゲる原因って?
そうは言っても遺伝とか男性ホルモンでハゲるならどうしようもないじゃないかって言われるかもしれません。それはそうです。
でもハゲる原因ってそれだけでしょうか。他にも色々な原因があるのではないでしょうか。
私は、ハゲは生活習慣で進行を遅らせることができると考えています。
異論は認めます。もちろん、遺伝とか男性ホルモンとかあるでしょうし、病気や薬の副作用なんてのもありますから。
けれど、生活習慣でハゲを進行させる人も多いんじゃないかなと思っています。
例えば、肥満みたいなものです。
巷の本屋やネットの広告、いろんなところで○○ダイエット、○○するだけで痩せる、といった言葉が踊っているのを良く目にします。
貯まった脂肪を無くすことは非常に労力を費やすことで、ダイエット失敗談がたまり、新たなダイエット方法が増えるわけです。
太る→ダイエットする→痩せる
なんてことそう簡単にはいきませんよね。
覚悟をもって、生活習慣を改める必要があるでしょう。
でも、太る前なら維持でいい。
『減らす』と『維持する』とでは大きくことなると思いませんか?
痩せるのは困難でも維持ならちょっとの生活習慣の意識で良さそうですよね。
04 ハゲと肥満とどちらがましか
でも、肥満に比べてハゲはどうしようもない感じがあります。
個人でハゲをなんとかしようと努力したとしても
ハゲる→ケアする→止まるorハゲる
に多くの場合なるわけですから。
病院に行かなきゃどうしようもない。
特に男性はハゲやすく、一方通行と言っていいレベルで戻らない。
しかし、肥満よりましな部分もあります。
肥満には強敵がいるからです。
太るとわかっていても食べたい、食べ物が家にあったら食べてしまう、そんな止められない欲求、マズローの三大欲求にも入る食欲です。
こいつはかなり手ごわい。なんと言っても三大欲求ですからね。
結構な頻度で勝てません。
かくいう私も同僚から「いつも何か食べていますよね」って言われるくらい食べていました。
毎日、自分のデスクにお菓子を補充するわけです。
肥満、糖尿病まっしぐらです。
太るとわかっていても食べてしまいます。
最近はデスクにお菓子を入れないというルールを作りました。
たまにもらえる差し入れやお土産のお菓子は貰ってすぐに食べてしまいますが。
そんなことはどうでもいいんです。
じゃあハゲはどうかってことです。
ハゲるとわかっていてもしてしまう、なんてことないですよね。
欲求と戦う必要がない。
素晴らしいことです。
じゃあ簡単なのかって言うとそんなことはありません。
困難な点もあります。
ハゲは何をしていてもほとんどの人が若い時に進行しないのです。二十代はハゲるかもしれませんが、十代でハゲる人は稀でしょう。その間にケアをしない習慣が出来てしまうのです。
さらに、ハゲは急激に進行するわけではありません。徐々に、気付かないように、進行していくのです。狡猾ですね。
もちろん肥満も徐々に進行します。
ただ、肥満は体重計でだいたい気づけます。体重計は一家に一台置いていると言っても過言ではないですし、最近は体組成計なんてものもあって、最新のものだとかなり詳しく分かります。
肥満が進行しているか、ダイエットが成功しているかどうかを簡単に判断することができます。
というか、体重計がなくても10kg増えたら太ったことに気づくでしょう。
けれど、髪の毛が10000本減っても気づきません。それに家に毛量計算機や毛根診断器なんて機械はありません。
そもそもそんな機械があるかは知りませんけど。
何にせよ、気付かないし個人で気軽に判断できません。
ケアをしてもそれがあっているのかもわかりません。
そうして、どうしようもないことだと思い、ハゲに対する意識が低くなっているのです。
根拠はありませんけど。
ハゲていない若者に向けて
1.将来ハゲると思いますか?
2.今ハゲを予防する対策をしていますか?
に対する回答の統計を取ったらYES, NOもしくはNO, NOになると思っています。
ハゲ対策をしていますか、に対してYESを答えるのはハゲている人です。
ハゲてから努力する人がほとんどだと思うのです。
05 ハゲケア
そこでハゲる前に予防のケアをしましょうってことです。
太らないよう体型維持。
ハゲらないよう毛量維持。
それがハゲケア。
はじめに、で書いたようにこれが正解ってものはありません。
自分で考えて答えを出していくことが重要だと思っています。
ハゲケアは一生続けていくことになるんですから、そうでないと続かないでしょう。自分で納得してハゲケアに取り組むことが大切。
それに、私の方法を試して結果ハゲたとしても責任持てませんから。
そして、もしハゲてもネットに「こうこうこういうことをしていた者なのだが、これは失敗だった」と書き込めばいいと思います。もちろん、私がハゲた時には「偉そうなこと書いておいて、やっぱり○○歳でハゲた」と書き込みましょう。
そして、まとめサイトができ、成功談、失敗談が増え、情報の正確性が増すのではないかと思います。
そのうち、ダイエット本だけでなくハゲケア本も本屋に溢れるでしょう。その時には、マージン下さい。
でも、もしかしたら、その頃には特効薬カミハエールが開発されているかもしれませんが。
さて前置きはこれくらいにして本題に入って行きましょう。
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