「魂が震える作品が読みたいわ」

ベッドの上で一緒に転がってゴロゴロしていた紗奈が、ひとしきりもきゅもきゅしてきて口を離した後、唐突にそう言った。

「随分前だけど、同じこと言ってたね？」

「いつでも読みたいのよ。

魂が震えるような話。

そういう話はインスピレーションも受けるし、テンションも上がって自分の小説も書きたくなるのよ。

もちろん、テンプレに魂が震える話は存在しないわ。

幼馴染もの以外」

幼馴染ものは良いんだ？

主観の話だからそれでもいいか。

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