残り124日「やっちゃったぁ〜」
「やっちゃったぁ〜」
ベッドの上で一緒にゴロゴロしていた紗奈は唐突にそう言った。
さっきまで散々イチャイチャしていたところだ。
紗奈がG‘sこえけん版のこれを書き上げ終わった時から、今日も丸1日イチャイチャもきゅもきゅしてしまった。
「やっちゃったねぇ」
僕がそう答えると紗奈は上から、んっと1度唇を重ねて来てから、口を開かせて舌を重ねてくる。
もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……チュッ。
最後にリップ音を付けて口を離す辺りなんとも……。
紗奈の口元を指で優しく拭いてあげる。
自分の口元は腕でグイッと。
「イチャイチャもきゅもきゅのことじゃないわよ?
颯太とのイチャイチャは自然の摂理だから、むしろ我慢していた方が異常だったのよ。
そうではなくて、これよ!」
紗奈はそう言ってスマホでカクヨムの画面を見せて来る。
それを見て僕は思わず……。
「い、いつの間に……」
紗奈はG‘sこえけんに更なる作品を応募していたのだ。
「やっちゃったわ……。
颯太ともきゅもきゅを再開出来た喜びのせいか、アイデアがキュピーンと来たの、キュピーンと」
そう言いながら、紗奈は催促するように潤んだ目で顔をこちらに向けて来たので、軽く唇が触れるキスをする。
するとどうだろう。
止まらなくなって、数度ついばむように唇を重ね、そのまま口を重ねる。
もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。
今日はずっとこれの繰り返しだ。
2週間ほど紗奈が刺激の少ない日常を書きたいからと、制限していた反動が来たのは間違いない。
今日に至っては僕らにとってはスイッチが入ってしまう、危険なキスが幾度も。
「ちょっと……今日はまともに、んぐ、話せそうに、ないかなぁ〜」
お互いに話す時は口を離せば良いだけなんだけど。
まあ、僕から止める気はない。
当然、紗奈も。
もきゅもきゅ。
「もう今日は良いんじゃない?」
僕が割り切った言葉を返す。
もきゅもきゅ。
「それもそうね……んっ」
紗奈もそう返事を返して僕の首に腕を回してしがみ付き、僕は紗奈のその身体を優しく抱き締めた。
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきもきゅもきゅもきゅもきゅ……。
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