1年と179日目「ついに200万に行ったわ……」
「ついに200万に行ったわ……」
ベッドで隣に転がっていた紗奈が唐突にそう言った。
「それはおめでとう」
紗奈はスマホを枕に安置して、それに深々と頭を下げる。
「ここまで来れたのも、皆々様のお陰です。
いや、マジで。
ありがとうございます」
「紗奈も何度も書くのをやめようかと呟いてたもんなぁ〜」
カクヨムコン終了後とか新学期始まったあたりとか。
「私の考えだとハイファンタジーでの冒険者の平均年数は1年。
その例で行くならカクヨムを2年目に突入した私は、平均を大幅に超えたことになるわ」
紗奈の中でカクヨム=冒険者なんだ?
まあ、似たようなものなのかな?
「更にお陰様でイチャイチャ幼馴染ですら、予測では後10日程で30万PVよ?
ブルブル……。
最近はイチャイチャ幼馴染のイチャイチャが、もきゅもきゅ幼馴染であることが否定出来なくて、読まれてしまうとビクビクと恐怖が……」
「そう思うなら、何故晒した」
散々、注意したのに……。
「あれとかあのこととかは書いてないし、かなりオブラートに書いてるわよ?
実際、これを話しながら私たちがひっきりなしにもきゅもきゅしてることとか」
もきゅもきゅもきゅもきゅ。
口を離して僕はため息一つ。
「結局、晒してるよね?」
「仕方ないの。
イチャイチャ幼馴染だけはなんとなく脳で思考せずに書いてるから。
勝手に出てくるの」
そうかそうか、まあ、僕も嫌じゃないというか、もきゅもきゅしたいから紗奈の所為ばかりではないのだ。
僕はゆっくり優しく紗奈の口に口を重ねる。
もきゅもきゅ。
「『日々は続く』の話の時に8万PVと言ってたのが、30万PV……。
思えば遠くに来たものね。
特に何が変わったと言うことはないけれど」
「イチャイチャはすっかり加減がなくなったよね?」
「言うてはならぬ!
それは言うてはなりませぬぞ、颯太どん!」
紗奈は口封じとばかりにキスをせがむ。
なので僕は迷いなく紗奈の唇にキスをして、そのまま口を重ねた。
もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。
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