1年と78日目「なんだかこう、もやっと、うやっとする時がある訳で」

「なんだかこう、もやっと、うやっとする時がある訳で」


僕らのベッドに倒れ込んだと思ったら、足をバタバタとさせて僕の枕に顔を埋めてから紗奈はそう言った。


ちなみに僕はそのベッドの上で、スマホでカクヨムを見ながら休憩中。


紗奈の頭をヨシヨシと撫でて。


「何がモヤモヤ?」


紗奈は僕の腰に手を回してしがみ付き顔を僕のお腹にすりすりする。


「ぶっちゃけ、時々、誰か続き書いてくんないかなぁ〜とか、書くのやめようかなぁと思う時があるの。

後、そろそろ次行きたいかなぁとか」


「なかなかのぶっちゃけだね、面倒になった?」


「ん〜、なんかこう書くのが難しいからかなぁ。

そういう時はコメントとか応援してもらうと力が出るけど、無くなると途端に力が出なくなるわ。

私たちの日常を転記しているだけのイチャイチャ幼馴染とそこが大きく違うところね」


そりゃまあ、そうだろう。


「ここ最近、なにかと忙しいもんね」

「そうなのよ。それに寒いと日照時間も減って、人は活動が鈍くなるものなのよ」


変温動物だね。

僕は紗奈の頭を撫でつつ。

「まあ、今も応援してくれている人が居るからね、有難いことだよね」


「そうなのよ〜、そうでないととっくに私は力尽きているわ。

でも忙しいのよ〜、書くためのエネルギーが不足するのよ〜。

私は応援ともきゅもきゅを食べて生きる女なの〜……」


両方とも食べ物じゃないからね?


こればっかりは産みの苦しみというヤツだから、僕にはどうにも出来ない。


せいぜい……。


紗奈のアゴに手で触れると紗奈が顔をこちらに向ける。


「んっ」

そのまま口を重ねる。

もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ。


口を離すとちょっと元気になったのか、ペロリと口の周りを舐めて紗奈が身体を起こす。


「疲れ過ぎて最近はイチャイチャ幼馴染も書いてないわ」

「……無理せずで」


イチャイチャ幼馴染は晒しているだけなので、加減してくれると嬉しい。


「颯太。もう一回」

紗奈はそう言って僕の上にのしかかる


「はいはい」

「はいは一回、んっつ」


もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ。

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