179日目「はっ!?幸せに溺れてたわ。」

「はっ!?幸せに溺れてたわ。」


今日は僕の部屋で2人して一日中ゴロゴロしており、今はベッドの上で紗奈さなは僕の上にしなだれかかるように乗っかり、スマホでネット小説を読んでいると唐突に顔を上げそう言った。


もちろん紗奈が顔を上げたので口を奪う。

もきゅもきゅ。

もはや、息を吸うように口を重ねてしまい、2人っきりで部屋に居るとその頻度は当然跳ね上がる。


それはまあ今更だ。


「幸せならいいんじゃないか?」

「そんな!?ラブコメでは苦難が付き物なのに?

ほら、我に七難八苦を与えたまえと言った偉人もいるでしょ?」

「その偉人はきっちり七難八苦与えられて滅亡したよね、、、。

確かにラブコメでは苦難が色々あるけど、盛り上がりのためじゃないか?」


紗奈がむ〜っと不満気な顔だ。

当然、可愛いく見えるのでそのままそっと口を重ねる。

もきゅもきゅ。


「、、、これで狼颯太おおかみふうたと言えなくなるぐらい、もきゅもきゅが通常になっちゃってるよね。」

実際、同じ部屋で一日中ゴロゴロというかイチャイチャしてた訳だから何を言わんやである。


「日々、やるべきことをせず、ただイチャイチャするなら問題だけどね。

少なくとも、紗奈もこの時間のために努力してるだろ?」


今日みたいに一日中一緒に居るぞ!という時は別にして、僕も紗奈もやるべきことは怠らないようにしようと過ごしている。


、、、まあ、全部が全部完璧になんて出来ない訳だけど。

難しいものだ。


「ずっと自由でいる為には、どうしてもやらなければならない嫌なこともいっぱいある、とある偉人の言葉ね。」

「偉人というかル◯◯◯世だけどね。

、、、少なくとも僕は大切なことを、それだけは間違う気はないよ。

それ以外は良く間違いそうになるけど。」


紗奈の首筋に唇を這わしキス。

「んっ。

そうね。

私は颯太だけは手放さないわ。

最近では減った気がするけど、幼馴染が地獄に落ちるテンプレでは、大切なものを自ら手放したパターンが多かったわね。

大切なものが欲しいなら、迷ったりましてや自ら手を離してはいけないのよ。

幼馴染道は修羅道よ!

んっ!」


紗奈から口を奪いに来て、口の中に。

もきゅもきゅ。


「ぷは〜っ。」

「そんなお酒を飲んだみたいな言い方、、、。」

「実際、それと同じじゃない?

颯太に酔ってるのよ、私。」

そこまで言われると、嬉しさと恥ずかしさでモニュモニュとした表情をしてしまう。


「じゃあ、颯太。この幸せを守るため、また頑張るから今日は補給させてね?」

「、、、それは僕にとっての補給だよね。」

「、、、お互いが補給。エコね。」

紗奈はニシシと笑い俺を見る。


その紗奈が愛しくて頬に手を触れ、傷つけないように唇を唇に這わせ重ねる。

重ねた後、いつもにように。

もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ、、、。


大切なものがこの手にあるから、失わない努力をするために。

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