163日目「毎日、書かないといけない気がするわ。」

「毎日、書かないといけない気がするわ。」


僕のベッドで僕の枕をハムハムしていた紗奈は唐突にそう言った。


僕はすぐに振り向き言った。

「うん、気のせいだね。」

「颯太、颯太。」

紗奈は寝転がりながら自分の隣をぽんぽん叩いて、僕をすぐに呼ぶ。


いそいそと机の上を片付けて、紗奈の隣に寝転がる。

ゴロンと抱き枕を抱える様に僕にしがみ付く紗奈。


「でもね、私は更新が止まると多分だけど、書けなくなるタイプなのよ。

大半の人はじっくり書く人の方が多いと思うけど、私は悩めば悩むほど、『面白み』というやつが減るタイプだと思う。

適当だけど。」


適当か。

紗奈の頭を優しく撫でる。

「まあ、紗奈は直感型だろうからね。

僕は思考型だけど、どうだろう?

僕も書いたことはないけど、考えると書けなくなるタイプかもしれない。」

ウジウジ悩み出したら解決しないというか出来ないタイプ。


「そうなのよ〜。長編も後2話ほど書いたら良いだけなの。

頭の中にストーリーは出来てるの。

書くだけなの。

そうしていると、頭から違う話が次から次へと浮かんで。」

「それは単にラストをしっかり考えたいからじゃないの?

まあ、慌てる必要はないんじゃない?」

「まあ、そうね。

よし!今日はもう寝る!

颯太を襲ってから。」


あ、僕は襲われるんだ。


紗奈は上にヨイショと乗ってくる。

この時点で柔らかくて可愛い紗奈が僕の上に乗ってきたので、そのまま口を奪うことにした。

「はれ?」

もきゅもきゅもきゅ。


「、、、今日はこのまま頂くよ?」

「あれ?私が襲うんじゃなくて?」

「うん。紗奈が僕に食べられるということで。」

「いつもだ。」

まあ、そうだね。

頂きまーす。


そうして紗奈の柔らかい唇を奪うように重ねた。

もきゅもきゅ。

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