【ここからイチャイチャ注意!!人を選ぶ話になります!】紗奈の創作生活(?)
そして74日目「まず謝ろうか。」
「まず謝ろうか。」
今日の勉強が終わり、何気なく見たネット小説で、何故か更新されたとある作品を見て、僕は新聞折り込みチラシで作ったハリセンを手に持ち、取り敢えず紗奈をブッ叩き、ベッドの上で正座させてそう言った。
「ごめんなさい。騙すつもりはなかったノデス、、、。」
「じゃあ、どういうつもりかな?1日も保ってないけど?」
正座する紗奈の前で僕は仁王立ちする。
「、、、書けんとです。」
「何を?」
「小説を。」
僕は首を傾げる。
紗奈は見ての通り高校生だ。
小説家としてデビューした訳でも、する予定もない。
本心がどうかまでは分からないけど、今、そこまで本気なのかどうか?
「そこまで無理して書かなくても良くない?」
「私は貴方様のような大層な御身分ではないのです。」
「誰が某大作家先生か。
弟子がスランプで相談を受けて、書きたくなるまで書かなければ良いと言ったら、そう言い返された話。
テレビで一緒に見たね。
そこまで追い詰められてるの?」
「違うノデス!溢れるノデス!
溢れて堪らんのです!」
「そ、そう、、、?じゃあ、書けば?」
愛しの紗奈相手ではあるが、その反応に思わず僕は引いてしまった。
「、、、なのに、書けんとです。
書いても面白くないとです。
、、、イチャイチャは、脊髄反射で出来るのに。」
イチャイチャしている様子を晒さないで欲しいんだけど、、、。
もう色々手遅れな気もしなくはないけど。
それにイチャイチャは僕らがしている内容をさらけ出しているだけだから、小説、、、なのか?
「まあ、誰よりも自分が面白いと思えないなら、書くのはやめた方が良いんじゃない?
、、、読んでくれる人が居るなら、いつかは書くべきとは思うけど。
でも、そうだね、大前提、時間が掛かったとしても自分が面白いと思うモノを見てもらうべき、僕はそう思う。」
「、、、はい。」
紗奈はベッドの上でしゅんとなる。
僕はため息を一つ。
取り敢えず、紗奈の隣に座り頭を撫でる。
「とにかく、一旦、落ち着くこと。
前に紗奈は言ってたよね?ボクシングと同じで、作品を書くには気力体力がいるんだよね?
なら、まずはそれを整えてからじゃないのか?」
紗奈は僕にしがみ付き嘆く。
「、、、はい。
イチャイチャとか詐欺はすぐに書けるのに、何故〜何故なの〜、、、。」
本質がそっちなので、、、いやいや。
「まず、応援してくれた人に謝る。
話はそれから!」
「、、、はい。申し訳ありません。
イチャイチャ続けます、、、。」
紗奈はぐったりとしながら、そう返事をした。
、、、続けるのそっちなんだ。
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