202011 ジャパロボ 51

渋谷かな

第1話 ジャパロボ51

「我々はアイルランド解放戦線だ! 我が国を侵略した大日本帝国に復讐してやる!」

 横浜に潜水艦型ジャパロボが5体現れた。

「テロリストだ!?」

 大日本帝国は全世界を征服したと同時に、全世界から恨まれている。

「日本人は皆殺しだ!」

 ドカドカドカっとミサイルを打ち込むアイルランドのジャパロボ。略してアイルロボ。

「キャアアアアアアー!?」

「助けてー!?」

 日本人は恐れ恐怖し逃げ纏う。

「ワッハッハー! 我がアイルランドの国民が感じた恐怖を知ればいい!」

 テロリストの猛攻は続く。

「チーム祐奈! 出動・・・・・・!?」

「ここは私に任せてもらいます。」

 祐奈を遮るみなみ。

「ジャパロボ!?」

 みなみの後ろに空からみなみ専用AI結子搭載ジャパロボ・シスターが現れる。

「祐奈さん、今日は楽しかったです。ありがとうございました。」

 そう言い残すとジャパロボに乗り込むみなみ。

「素晴らしい。隊長に戦わせずに自ら先陣をきって戦ってくれるなんて。素敵。」

 祐奈はみなみ隊員の姿勢に感極まる。

「おまえたちもみなみ隊員を見ならえ!」

「zzz。」

 既に寝ているさとみとイリス。

「さとみちゃん風ひきますよ。」

 優しくブランケットをかけるすず。

「チッ。ノームさえ持ってきていれば!?」

 テロリストに出し抜かれて舌打ちする優子。

「大丈夫ですか!? ラーメン屋さん!?」

 吹き飛ばされたラーメン屋を助ける麻理子。

「みんな! チーム祐奈の初めての女子会は面白かったかな? 今日の久美チャンネルはここまで。バイバイ!」

 SNSで生中継する久美。

「麻衣。おまえは出撃しないのか?」

「はい。私はジャパロボの操縦ができませんから。アハッ!」

「・・・・・・私の部隊だから仕方がないか。ガクン。」

 隊員の自由さは統制が管理できていない隊長の責任である。

「防衛省ですか? 横浜でテロリストのジャパロボが出現! 町を破壊しています! 至急、応援を寄こしてください!」

 麻衣ができることは速やかな連絡である。


「ダブリン!? コーク!?」

 アイルロボが次々と撃破されていく。

「なんなんだ!? こんなジャパロボが日本にいるなんて聞いたことがないぞ!?」

 アイルランドのテロリストたちは1機のジャパロボの圧倒的な力の前に恐怖する。

「いくよ! 結子お姉ちゃん!」

(ええ! みなみ!)

 みなみのジャパロボであった。AIとして生きている結子が返事をしているようだった。

 つづく。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

202011 ジャパロボ 51 渋谷かな @yahoogle

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る