噫無情

歳を重ねてからの

この一日が

どれだけ大切なことが

一ヶ月が

どれほど貴重なことか

一年に

どれほどの想いがあることか


このコロナ禍は

そんな歳月を

簡単に呑み込んでいく


噫無情（ああ、むじょう）


やり切れぬ現実に哭く

無力すぎる我が身に

唇を噛み締めて


耐え忍ぶしかないのかと


噫無情（ああ、むじょう）


桜も見れぬまま

三月が終わっていこうとしている

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る