薬の時間

朝と晩に

決められた薬を飲む


薬を飲んでから

一日が始まって

薬を飲んだら

一日が終わる


これでも山育ちで

丈夫だけが取り柄だったはずなのに

薬と二人連れになってから

もう随分経ってしまった


当たり前にあった薬のない生活の

ああ、なんと身軽だったことか

今になってしみじみ

健康がどれだけ有難かったかと


それでも色々なことがあって

ガタがきてしまったこの身体

白湯と共に飲むこの一粒一粒が

わたしを助けてくれている


さぁ、また今日も

一緒に頑張りますかね


そんなふうに

独りごちながら

ゴクンと飲みこむ

薬の時間

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