第7話 盗賊退治と違法薬物③
違法薬物の処分をウード達に任せて市場へ。
旅のための買い出しを済ませると宿に戻った。
宿では昼食の準備をしてくれていて、一階の食堂。一番奥の、間仕切りされた個室で食事をとる。
キオネが高いお金を支払っただけあって豪勢な食事だった。
白いパンはここ最近食べていた黒い焼き固められたパンとは全くの別物であったし、干しエビでは無い、新鮮なエビを使ったメインディッシュも格別だった。
「あ、そういえば聖書借りっぱなしだった」
「汚してないでしょうね」
「大丈夫――ほら。大丈夫」
取り出して確認し、キオネへと見せる。
持ったままエビ使い達と戦ったので不安だったが、問題なさそうだった。
キオネは「それなら良い」とザックにしまうように言う。
キオネのザックは自分の隣の席に置かれていた。
「じゃあ入れとくから――」
キオネのザックを引き寄せる。
思っていたより重くて落としそうになったが、しっかりと掴み直し、口を広げる。
聖書をしまおうとすると、革の袋が目に入った。
袋の口が小さく開いている。窓から入る光がその袋に差して、金色の輝きが見て取れた。
――金貨だ。金貨が革袋いっぱいに詰まっている。
「き、キオネ?」
見てはいけない物を見てしまった。
焦ってキオネの名前を呼ぶが、彼女は顔をしかめてこちらを睨み付けた。
「他人の荷物をじろじろ見るのは褒められた行為じゃないわよ」
「そ、それはそうなんだけど――いやその通りだ」
見なかったことにしよう。
何も見なかった。
仮に何か見たとしても、それがウードから盗まれた革袋だとは限らない。
キオネの元々の持ち物だった可能性は大いにあるのだ。
目の前にはテグミンも居るし、問いただすことだって出来ない。
だから少なくとも食事の間だけはこの件については忘れることにした。
◇ ◇ ◇
昼食を済ませてからは街の大通り沿いを歩いて、この世界の街がどんなものなのかキオネから説明を受けた。
街を散策して宿に戻った頃には夕暮れ時で、これまた豪勢な夕食を食べる。
日の沈んだ後、キオネと共に宿の裏通りへ。
キオネはウードへと話をつけて、自警団の訓練所を夜の間使えるようにしてくれていた。
そこでカニ魔法習得のための訓練を行う。
「今日は相手が弱かったかたらなんとかなったけど、いつだってそうとは限らないのよ。
それでも部分カニ化は出来たみたいだし、授かった能力としては優秀よ。
後はあんたが使いこなせるようになるだけ。
今日は小さくカニ化する制御に取り組みましょう。
あんたも痛感したでしょうけど、でかいってのは時として不便な物よ。
とにかく叩き潰したい時は便利だけど、そういう機会は少ないわ。
コンパクトに、それでいてハサミの強度や甲殻の厚さを犠牲にしないようにカニ化してみて。
うまく出来るようになればカニ魔力の節約にもなるし、街中でも戦えるようになる。何よりわざわざ広い場所で訓練する必要もなくなるわ」
キオネの言っていることには完全に同意だった。
倉庫での戦いでは頭が天井ギリギリだったし、狭い通路に逃げる敵を追いかけるのにカニ化を解除しなければならなかった。
部分的なカニ化も出来るなら、小さなカニ化だって出来るはずだ。
頭の中でイメージをして、魔力を行使。
小さく、小さくと意識してカニ化すると、いつもよりずっと目線が低かった。
「前より小さいけど、まだ大きい。
そこから魔力を凝縮していって」
言われたとおりに意識を向ける。
魔力を凝縮。小さく。今よりもずっと小さく。
30分ほど続けた結果、全高2メートルくらいの姿にカニ化できるようになった。
それでも幅は4メートルに及ぶ。両方のハサミを広げればもっと大きくなるだろう。
「このあたりが限界ね。
自分の能力の限界を知っておくのは大切なことよ。
それと、自分に何が出来るかを明らかにすることもね。
ハサミをよく見て」
カニの目を動かしてハサミを見る。
自分のハサミは、濃緑色のずんぐりと太いハサミだった。
鋭くはなく、切ると言うより押し潰す用途のハサミだ。
「どちらかというと防御寄りのハサミね。
そのハサミを使ってどう戦うべきか。そのためにはどういう動きが必要になるのか考えなさい」
『なるほど。
キオネだったらこのハサミでどうやって戦う?』
問いかけると、足下に居たキオネはハサミを見上げると考えを述べた。
「そうね。
まず小さな身体で敵の攻撃を誘う。
敵が間合いに入り込んだところでハサミだけ大きくして、カウンターの一撃でハサミなり頭なりを潰すわ」
『そのためには――
ハサミだけを素早く大きくする練習と、カウンターの一撃で敵の弱点を正確に狙う練習が必要かな』
キオネは頷く。しかしその通りに訓練をしろと言っているのではないと首を横に振った。
「とは言ってもこれは私の意見よ。
自分の能力は、自分のイメージで磨いて行った方が身につくわ。
今日はここまでにしましょう。
この先どう訓練すれば良いのかは自分で考えてみて。
もちろん、行き詰まったときには相談に乗るわ」
カニ化を解除して、訓練所の隅に置いていたザックから水筒を取り出して休憩する。
キオネが腰掛けた椅子の隣に座り、手渡された干しエビを受け取る。
市で調達したばかりの大ぶりな干しエビは噛めば噛むほど味が出て美味しかった。
この世界のエビ中心の食生活にもすっかり慣れ始めていた。
「何から何までありがとう、キオネ」
「別に。
気まぐれで一緒に居るだけよ」
キオネは素っ気なく返した。
自分に何か出来ることはあるのだろうかと考える。
この世界の知識や生活のために必要な物はキオネが提供してくれる。
その代わりに自分が差し出せる物は何かあるだろうか?
1つだけあった。
「そうだ。
カニ魔法も大分使えるようになったし、キオネのことは僕が守るよ」
キオネはその提案に対し、気もなさそうに軽く返す。
「期待してるけど、それ以上に今は厄介ごとに首を突っ込む癖を止めて欲しいわ」
「それについては、ごめん。
でも盗賊団も放っておけなかったし、テグミンのことだって他人の振りは出来ないよ」
「で、私のことも守ると。何処まで本気か知らないけど」
「本気だよ。
生活の面倒も見てくれてるし、カニ魔法の訓練までつけてくれてるし。
受けた恩は返さないと」
この言葉に嘘偽りはない。
キオネと出会わなかったら、きっと自分はエリオチェアの街で死んでいた。
言葉こそ通じる物の、その他一切のことを分からない状態で異世界の街の真ん中に放り出されたのだ。
それを救ってくれたキオネには感謝してもしきれない。
どんな形であれ、彼女の力になりたかった。
だがキオネは左目だけでこちらをじっと睨むように見据える。
彼女の瞳が一体何を訴えているのかと、こちらも真っ直ぐに視線を向けていると、彼女は大きくため息をついた。
「バカね。
言ったとおり私のカニ魔法は戦闘向きじゃないの。
あんたに襲われたら抵抗できない。
今だって殺そうと思えば私なんて直ぐに始末できるのよ」
そんなこと考えたこともないと首を横に振って返す。
「絶対にそんなことしない。
僕はただ、真っ当に生きたいだけなんだ」
「あんたの能力なら、真っ当に生きない方が良い暮らし出来るのよ」
「それでも、真っ当に生きたいんだ」
本心を伝えるとキオネはまたため息をついて、「損な性格ね」と呟く。
「それを言ったらキオネだって、カニ魔法の訓練をつけてくれてるじゃないか」
自分を殺せる能力を持った相手に、キオネはつきっきりで訓練を施している。
その指摘に対してキオネは遠くの空を見上げて答えた。
「そうね。バカなことしてる。
普段なら保険もかけずにこんなことしないわ」
「まさかそれって――」
特別な存在として認められている?
妙な期待をしてキオネの顔を見つめたが、返ってきたのは訝しむような濁った視線だった。
「あんたわざとやって――いるわけないわね」
まだキオネはこちらへと怪訝そうな目を向け続けていた。
なにか彼女にとって都合が悪いことをいつの間にかしていたようだ。
思い当たる節は、いくつかある。
テグミンを旅に同行させたのも自分だし、勝手に盗賊退治を引き受けたのも自分だ。
彼女の非難の目から逃れるように、逆にこちらからキオネの悪事について問う。
「そういえば、ザックの中のお金。
まさかとは思うけど、ウードさんから盗んだお金じゃないよね?」
「盗んだお金よ」
「え、えっ、でも、街に来たばっかりで盗めないって言ってたよね?」
「素人ならね。
私は6年間これ1本で生きているのよ」
あっけらかんとキオネは言ってのける。
彼女は泥棒だ。しかも素人じゃない。プロの泥棒なのだ。
彼女にとってみれば、着いたばかりの街で、市の管理所の金庫を開けてお金を盗むなど造作もないことなのだろう。
「お金なら結構持ってるよね?」
「そんなことないわよ。
エリオチェアで大きな買い物して資金がほとんど底をついていたの」
「何を買ったの?」
「錬金術の薬」
「何に使うんだ?」
「それは秘密」
キオネは核心については教えてくれない。
きっとその薬とやらは、キオネの目的達成のために必要な物なのだろう。
「でも宿には気前よく払ってたよね。
金貨って安いはずないよな」
「保険と先行投資よ。
実際、宿屋の主人は私たちのことをしっかりと証言してくれた」
言っていることは分かる。
大金を払ったおかげで宿の主人へと良い印象を与えることが出来、自警団員が事情聴取した際には間違いなくつい先ほど街に来たこと。そして盗みなどするような客ではないことを証言してくれた。
あの金貨は宿代以上の価値を確かに持っていたのだ。
「生きていくのが大変なのは分かったつもりだけど、それでも人から盗むのは良くないよ」
「分かってる。
だけど必要なことなのよ」
キオネの目的にはお金が必要だ。
でも誰だってお金は必要だ。
ウードだって領主へ納めるお金を盗まれて困っていた。
彼は盗賊団のお金を回収してそれを補填したが、結局はどこかの商人が割を食っただけだ。
盗賊団に盗まれたお金が、商人の元へ戻ることは決してない。
「ウードはお金を貯め込んでるって言ってたよね。
もしかして、盗まれても困らない相手だからウードから盗んだの?」
キオネは盗む相手を選んでいるのではないか。
そんな問いかけだったのだが、彼女は明確にかぶりを振った。
「違うわ。
必要なら誰からだって盗む。貧乏だろうが飢えていようが関係ないわ。
唯一の例外は、私に盗む隙を見せなかった相手だけよ」
これまでキオネはそう生きてきたのだろう。
必要ならば、どんな相手からだって盗む。
でも盗まれた相手はその後どうなったのか。それを考えてしまうとどうしても気分は暗くなる。
「軽蔑した?」キオネが問う。
問いかけに対して小さく頷くと、彼女は「でしょうね」と相づちをうって続けた。
「でも両親を失った、顔に傷をつけられた10歳の子供が生きていくには、手段なんて選んでいられなかった。
私が今この瞬間生きていられるのは、盗みの才能があったからに他ならないのよ」
「それはそうだろうけど」
中世社会で身寄りを失った子供がどうなるかなんて、想像したも暗い気持ちになるだけだ。
それでもキオネは他の誰の力にも頼らず、盗みの技能を磨いて生き延びてきたのだ。
だけどもう彼女は子供じゃない。
10歳で放り出されて、6年間泥棒を続けたというのならもう16歳だ。
自分の人生を自分で決められる年齢だ。
「なあキオネ。
今まで盗みをしないと生きてこられなかったのは分かったよ。
でもこれからは、普通に生きていく道を探せないかな?」
キオネは一瞬迷った素振りを見せた。
でも結局、彼女は小さくかぶりを振った。
「何もかも、目的を達成してからの話だわ」
きっぱりと断る。
その後に付け加えるように言う。
「でも私が盗みをするのは必要なときだけよ。
資金も手に入ったし、しばらくは大人しくしてるわ」
それを聞けただけでも大きな成果だ。
真っ当に生きる道のりは険しそうだけれども、キオネが手助けしてくれるならそれも実現できる気がする。
「今日は疲れた。
もう休むわ」
キオネは素っ気なくそう言って椅子から立ち上がる。
ついて行こうと立ち上がると、キオネは大通りの方を指さした。
「テグミンが大通り沿い。運河にかかる橋の前に居るわ。
さっさと戻ってくるように言いつけておいて」
「分かった。声かけてくる」
言いつけに対して2つ返事で返して、キオネと別れて大通りへと出る。
真っ直ぐ歩いて行くと、運河にかかる大きな橋があるのが分かった。
夜闇に包まれては居るが、所々に灯った明かりが橋の輪郭を示している。
橋の目の前にたどり着くと周囲を見渡す。
橋のたもと。石造りの柵に身体を預けて、運河を見渡しているテグミンの姿を見つけた。
「テグミン」
背後から名前を呼ぶ。
声をかけられたテグミンは驚いたように振り返った。
「どうしてここが?
――キオネさんに聞きましたね?」
「そうだけど。どうして分かったの?」
テグミンは視線を逸らし、川沿いにある建物へと向けた。
それからこちらへ向き直って口を開く。
「キオネさんに、わたくしはカニ様の耳を持っていると伝えておいて頂けますか」
何やら少しばかり怒っている様子だった。
だけど流石にその内容をそのまま伝える気にはなれなかった。
キオネだってテグミンがカニの耳を持っているのは知っている。
「直接言ったらダメなの?」
問い返すように言うと、テグミンは顔を膨らませて見せた。
「ええと、何かあった?」
恐る恐る尋ねる。
その問いかけにテグミンは距離を詰めてきて、真下から見上げるようにしてこちらの顔を睨む。
「何か、ですか?
ワタリさん。はっきり言って欲しいです。
ワタリさんはキオネさんについて何処まで知っているのですか」
「それは――」
言いよどむ。
キオネがテグミンの荷物を盗んだ泥棒の正体だとははっきり伝えるわけにいかない。
回答をせかすように、テグミンが緋色の瞳を大きく見開いて顔を近づけてくる。
観念して、されど全てを言わずに、それとなく言える範囲で本当のことを伝える。
「それがエリオチェアで会ったばかりで、正直詳しくは知らないんだ」
「本当ですか?」
テグミンは距離をさらに詰めてくる。
小さな女の子に問い詰められるのは新鮮な感覚だった。
でもテグミンは本気で尋ねているようなので、大きく頷いて肯定を示す。
「そうですね。
ワタリさんもキオネさんについて何もかも知っているわけではないですよね。
ごめんなさい。変なことを無理矢理に尋ねてしまったりして。貴族失格ですね」
どんよりとして再び石の柵へと身体を預けるテグミン。
テグミンはキオネについて何処まで知っているのだろうかと、隣に立って尋ねる。
「テグミンは、キオネのことどう思ってるの?」
テグミンは運河を眺めたまま、一呼吸置いてから答える。
「昔とはすっかり変わってしまいました。
でも、1人でしっかり生きているのは素晴らしいことだと思います」
「あれ。昔キオネと会ったことあるの?」
テグミンの言い方からして、最近ではない、ずっと前にキオネと会ったことがあるような言いぶりだった。
だが問いかけに対してテグミンは答えず、別の質問を切り出す。
「それよりわたくしはワタリさんのことが気になります。
エリオチェアでキオネさんと会ったのですよね。長いことエリオチェアにお住みなのですか?」
質問に即答できない。
エリオチェアに住んでいたなどと嘘をつけばボロが出る。
テグミンだってカルキノス家の人間だ。
街の事情についてもそれなりに知っていることだろう。
「いや、その、外国から来たんだ」
異世界から来たとは言えずそう答える。
その回答にテグミンは表情を明るくした。
「まあ。外国から!
ちなみにどちらです?」
好奇心いっぱいに尋ねられる。
当然だけれどこちらの世界の国名なんてさっぱり分からない。
「とにかく遠くなんだ。海を越えて来たから」
「それは大変でしたね。
ですがどうしてカーニ帝国へ渡ってきたのですか?」
「前の国に居場所がなくなってしまって。
それでカーニ帝国に来たんだけど、結局こっちにも居場所はないし、勝手も分からないで困っていたところを、キオネに助けて貰ったんだ」
異世界の話を削って話す。
その言葉をテグミンは信じてくれた様子だった。
彼女は問う。
「ワタリさんは、カーニ帝国でどうするおつもりです?」
単純な質問。だからこそ答えるのは難しい。
それでも今、目指している生き方を述べる。
「そんなに多くは望まない――つもりだったんだけど、かなり難しいみたい。
ただ真っ当に生きたいだけなんだ。
普通に働いて、普通に生きて行けたらそれで良いんだけど」
「そうですね。確かに簡単にいく話ではないかも知れません。
キオネさんがおっしゃるとおり、困っていない人は居ない世の中です。
普通に生きるというのも、存外難しい物です」
「テグミンは?」
問い返す。
彼女は貴族だ。貴族の生活は庶民よりはずっと楽だろう。
だが答える彼女の表情は陰りが見えた。
「わたくしは貴族だから生きていられますけど、相続順位は低いですし、政略結婚するのも姉様達です。
屋敷にずっと居るか、修道院で暮らすか。わたくしにはそれくらいしか選択肢はありません。
ですけれどそれでも貴族ですから。カルキノス家の役に立てたらと思っています。
戦うことが出来るのだと証明すれば、貴族として役目も果たせます。
そのつもりで今回の違法薬物調査を買って出てきましたが、ダメだったみたいですね。
結局、防御しか出来ないわたくしは戦えなかったのです。
逃げる相手を追うことすら出来ない、役立たずでしかありませんでした」
テグミンはうつむき気味に語る。
慰めようと言葉を探して、とにかく一言だけ口にした。
「でも戦おうとしたじゃないか」
慰めの言葉にテグミンはかぶりを振った。
「戦う勇気は出しました。
でもそれだけでは何も変えられません」
彼女は自分が戦いの役に立てなかったことを深く後悔しているようだった。
でもしょうがないじゃないか。
適材適所って奴だ。
テグミンの能力は甲殻化。自分から戦いに行ける能力じゃない。
自分を守るための能力だ。
何か言ってあげたいが言葉が出てこない。
そうしていると、テグミンはこちらに真っ直ぐ向き直って頭を下げた。
「ごめんなさい。
こんなことワタリさんに言っても困らせてしまうだけですね。
ともかく、わたくしは戦えないなりに、せめて違法薬物の調査だけはやり遂げたいのです。
製造元を突き止めて、カルキノス領での違法薬物の蔓延を食い止めて見せます。
どうかゴットフリードの街までお付き合いください。
きっと報酬は支払いますから」
小さく相づちを打つように返事をすると、テグミンはそれで満足したのか、もう一度頭を下げると宿屋の方へと走って行った。
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