3 選ばれなかった花たち
不幸せな人を作ろう。
私たちの幸せのために──
選ばれなかった可能性の先をみては、
「やっぱりこっちが良かった」と後悔する。
立派に花が咲いたことを妬み、僻んでは、自分が嫌になる。
「まぁまぁ仕方ないさ」と、自分に言い聞かせて日常に戻る。
それはごく自然な行為。
誰をそれを咎めやしない。
だからこれは、正しい妥当。
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