気まぐれの創作論

香珠樹

香珠樹流小説の書き方 ① ~ストーリーについて~

 こんにちは、香珠樹です。


 題名にある通り、完全な気まぐれで創作論なるものを書いてみることにしました。

 参考になるかはわかりませんが、参考になるよう努力はします。参考にならなかったらごめんなさい。


 さて、早速ですが本題に入らせて頂きますね。


 今回僕が語ろうと思うのは、サブタイトルにある通り僕流の作品の書き方です。

 僕流ということは勿論作品の書き方は人それぞれある訳で、他の人の作品の書き方を批判する訳ではありません。どちらがいい、などと言うつもりもありません。あくまで、「僕自身はこういう風に作品を綴っている」というだけです。


 ……ちょっと話が逸れましたね。

 では、気を取り直して。


 僕が自分の作品を書く時は、基本的に脳死です。

 ……まあ、脳死とはいえ全く何も考えていない訳ではありませんが。僕が言いたいのは、「この状況で、どの表現を使うのが正しいのか」といったことに深く頭を悩ますことが無い、ということです。言葉で言い表すのがちょっと難しくて、伝わって無い気がしますが……なので、付け足しの説明をさせていただきますね。


 まず、一言で言うのならば、僕が作品を書く際にはその書いている部分の視点となる人物になりきります。……いや、ちょっと違いますね。登場人物の立場に自分が立つイメージ――言わば、登場人物に自分が憑依するイメージです。


 頭の中に絵コンテのような情景を思い浮かべ、登場人物と会話する時も、全て自分の頭の中で会話をして、文章の繋がりに違和感がないか、上手に登場人物を描けているか、日常にあるような自然さで、かつ笑うことが出来るようなポイントがあるか。そこら辺を少し考えます。逆に言うと、それくらいしか考えていません。


 僕の作品を読んだ方ならわかると思いますが、基本的にラフな口調なんですよね。視点人物が男だったとすると、なおさら。

 そのせいで説明の必要なシーンも上手く書けないんですよね……。


 とまあ、今はその話は置いておきましょう。


 ストーリーに関しては予め、どんなシーンが書きたいかというのを作品を作り始める時に考えておき、あとは書く時にその都度「この場面ではこんなことを書くぞ」と決めるだけです。プロットは……書きたくても、どんな風に書けばいいのか分からなくて、いつも断念しちゃってますが。プロット書ける人が羨ましいです……。


 あ、ちょっと話が逸れますが、プロットってやっぱり大切だと思うんですよ。

 頭の中でも幾らかは代用できますが、それにも限度はありますし、何より、伏線を張るのがかなり難易度が高いです。揺らがない、しっかりと練っているシーンでなければ、たとえ伏線を張っても中途半端なままで終わりますし……僕はプロットを書かない人ですが、だからといって「書かない方がいい」とは言いませんし、むしろ「書けるのならば書いた方がいい」と思ってます。まあ、個人差はあるとは思いますけどね。


 それでは話を戻して。ストーリーについてでしたね。


 先程、「予め書きたいシーンを考えておく」ということを言ったと思います。これについてもう少しだけ話させてもらいます。


「書きたいシーン」というものは、様々な解釈が出来ると思います。


 例えば僕の思いつくのを挙げますと、言葉の通り「自分が書きたいと思うシーン」。言い方を変えれば、「自分が見てみたい、読んでみたいシーン」です。

 他には、「読者が望んでいるであろうシーン」もそうですし、伏線となるような、「何かしら重要な、次に繋がるシーン」だってそうです。

 自分が「この物語にこれは外せない」と思う物――それが、僕の言っている「書きたいシーン」と言うやつです。


 皆さんの文章には、このようなシーンはありますか?


 ここで個人的な意見を述べさせてもらうと、このようなシーンが無いのならば、それはその作品の「魅力」を失っていると言っても過言ではないと思います。少々キツイ物言いになってしまいましたが、あくまで「個人的な意見」です。「違う」と思うのならば、その方は僕の言うことなんか気にしなくても全然構いません。


 ですが正直なところ、「書きたいシーン」というものはやはりモチベーションとなり、逆に言えば「書きたいシーン」の無い作品を書いたとしても、ただただつらいだけだと、僕は思います。


 だって、十万字ですよ? 一冊の本の文字量としてよく言われるのが。

 それだけの文字量を何の目的もなく書き続けるのなんて、僕的には苦痛でしかないです。


 そして、その苦痛はきっと、文章のどこかに現れます。どうしても適当になってしまう部分があると思います。恐らく読者の中にもその雑さに気づく人が出てくるでしょう。

 あなたが読者だとして、適当さがにじみ出ている作品を、読みたいと思いますか?


 そんな作品よりは、作者も楽しく書いているような作品の方が、読者だって楽しく読めるにきまってます。


 色々言いましたが、僕の言いたいことは一つです。


 折角頑張って作品を作り上げるのだから、楽しく書こう! ということです。かなり省略しましたが。




 初めてのことで上手く書けているかわかりませんが、取り敢えず今回はこの辺で終了とします。

 今回は後半部分のストーリーについてがメインになっていた気がしますが……もし誰かの役に立ったのなら嬉しいです!


 この創作論は思いつきなので、更新も完全に不定期です。何か思いついた時に書く程度です。

 ですので、次回何について話すかはまだ未定です。

 次回話してほしい内容や、わからないこと、質問等あれば、ご気軽にコメント部分へどうぞ。



 では、ここまで僕の創作論を読んでいただき、ありがとうございました。


   香珠樹

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