気になるの?
「自分の名誉の為聞きますけど
浮気を疑い阻止するのはストーカ
ですか?
私あなたに、しつこく付き纏った
事?あったかい?
旦那が嫁を不安にさせたから
とは思いませんかぁ━━━━‼
私をストーカー呼ばわりする男を
許せるワケないじゃんか‼
💢アホウ💢‼
今更だけどあ日の、アンタの
口から出た台詞は、ショックで
ショックでショック過ぎる‼
「オバサン化してる笑笑」
あの日の二人の笑いの会話は、
眠りに着いた未華子を何度も
飛び起こした。
トラウマになり何時までも聞こえ
てくる。
そんな事も知らず目の前で
ふんぞり返る元夫を恨まずには
いられない。
思い出すと腹が立つ‼
「クソツ‼」
¥3000のスニーカーで、ガンガン
蒼生の高そうな革靴を踏む‼
イテイテイテイテ
フンッ‼長年の、いや、つい最近
だけど、まイイか
長年の恨み思い知れ‼
(((💢バァン💢バァン💥💢バン‼💥)))
イテイテイテ
蒼生は堪らずピョンピョン
「なんで踏むんだヨ━━━━━(><)
いて━━━━━‼」
「わからないの?近づくからだ‼
離れろ‼」
未華子は(_`Д´)_クッソォォォォォ!!
興奮してしまう。
なんだかんだ揉めていると
ポケットの電話が鳴った。
蒼生の目が釘付けになる。
「な━んだァ!恵子か‼」
その言葉に蒼生はホッとする。
「もしもし、未華子、和歌と
3人で会わない?」
「え‼仕事は?」
「和歌は有給、私は産休」
「えっ‼3人目、凄‼
いいなぁ~子供羨ましいわー
私なんか、リ・コ・ン・しか
した事ナイ‼からサー
早く再婚して子供欲しいー
ヤッパ、旦那は必要だヨネー
元旦那とチラッ違う‼ 旦那がネ━━━
(▽ω▽)ギラッ」
それを聞いていた蒼生は
「なっ💦なんなんだよ‼」
未華子は、ニマニマと笑いながら
会話をする。
「じゃあ、どこ行く?
うん、うんいいねぇー
駅前のカフェね‼
11:00?OK」
それから、未華子のエコバッグと
トイレットペーパーを担がされ
未華子の部屋へと向かう。
「フッ懐かしいな
この感じ‼┅」
「そだね
アンタが壊したんだけどね!💢 」
ウッ何も言えなくなって
黙り込む‼
エレベーターの前まで来ると
「ありがとうございましたー‼」
未華子は無情にも俺をシャットアウト
暫くマンションの前で待っていると
未華子はさっきの括りつけた髪
ジーンズ、Tシャッスタイルとは
違い薄い水色のレースブラウスに
白のタイトスカート、という
可愛い大人系の姿で現れた。
「こんな目を引く美人だったッケ?」
今更ながら深い後悔をする。
俺をパッと見つけた未華子は
「えっ‼まだいたの‼」
と驚いていた。
あれから1時間経つのに蒼生はいた。
「なるほどね笑
可愛いな‼」
「オバサン化してきてる
け・ど・ね‼」
未華子がイヤミっぽく蒼生に向かっ
て、呟く‼
蒼生は一瞬ハッとして
「だから、本気で
思ってないって‼
未華子は綺麗だし、可愛いし
愛してるんだヨ‼今も‼」
「あれ?(笑)
蒼生、結婚考え直したいって
言ってたじゃん。
そんな事言ってたくせに━━━
何言ってんだかなぁ━
御希望通りに離婚までしてあげて
いるのにサ━━━━━
なんの不満があんですかぁ‼」
「だから、後悔してる
何としても、俺の一生をかけて
未華子に償いたい!
愛してるんだよ!」
「おゃビックリポン‼
な━━━━んか嘘っポイ
一度失った信用は取り戻せないよ。」
ズガ━=͟͟͞━ン
蒼生はその一言に、未華子の
心の傷を再確認‼
未華子の「バイバーイじゃあ~ねぇー」
と軽い口調に項垂れる。
和歌と恵子と待ち合わせ。
ほんのり膨らんだお腹は4ヶ月
恵子は幸せそうに微笑んだ。
街中のお店は高級感が溢れ
生けてある花も高そうな欄、薔薇が
主だ。
「良くお見合いにも
使われるそうよ。」
和歌が未華子に耳打ちする。
「へぇーだろうね‼」
中に入るとキチンと、身なりの整っ
た黒服のスタッフさんが出迎えて
くれた。
「素敵ね~♡」
ここまでは女子あるある
少しライトが落とされた後ろ側の
テーブル何気なく見たら━━━ウワッ
朝会議と言いつつ、立ち去った
オールバックの年齢不問のイケメン
甲斐田 悠
彼は気付いて居ない。
さっき見た未華子と今の未華子は
スポンジだけのケーキと
デコレーションしたケーキ程の
違いがある。
髪はぐるぐるネットでセット
出勤服もTシャッ、Gーパン
甲斐田の見慣れた未華子では無かった。
気付か無いのは仕方ない(笑)
甲斐田は楽しそうに
20代前半らしき可愛らしい
小柄な女の子と会話をしていた。
「な━━んだ、彼女いるじゃん。」
あの外国人のいる座敷で抱きしめて
守ってくれた力の強さに
ドキドキしたのは間違いなかった。
別に期待していた理由も無いが
今の甲斐田はニヤニヤして不甲斐なさ
そうにも見える。
未華子と初対面の時は怒鳴られたし
歳下の可愛らしい女性の前では
甲斐田も矢張り一人の男性だったと
思わせられた。
少し親切にして貰えれば勘違いしそ
うになる未華子自信にも
男は懲り懲りなはずなのに、と
笑ってしまう。
食事をしながら未華子はチラチラ
チラチラ、チラ見、その様子に
気付いた和歌と恵子は顔を見合わせ
「ねぇー未華子
あの人知り合い?もしかして、
新彼?」
和歌が不思議そうに聞いてくる。
「えー違うよ!
今の店の料理長だよ‼」
「ふう━ん。
未華子凄い顔をして見てる
から・・サ」
「えっ、ホントごめん。」
未華子も楽しい食事会を楽しもう
と、思った。
せっかく誘ってくれたのだから
二人の子供の話とか
旦那さんの悪口とか聞かされながら
時間を過ごした。
後ろからカタンと音がして
甲斐田と彼女は店から出て行った。
和歌と恵子は顔を見合わせ未華子を
見たが・・・
ちょっと気まずい雰囲気が漂った。
「違うってば
関係ないよ、ホント‼」
慌てて二人の怪しい
眼差しに気付いてクスクス笑う2人は
「そ‼
なら良かった。」
「ホント、あんたに旦那の友達
紹介したかったけど
みんな既婚者だし、居てもチャラ男
だからさ、未華子には
幸せになって貰いたいからね。」
「ん━━━━‼
男は懲り懲りだってバ‼
稼ぐオンナになってバリバリ
稼ぐから‼
心配いりませ━━━━━ん。」
それから私達は映画を見て
お茶をして別れた。
2人は夕食の買い物に行くと言って
デパ地下へと姿を消した。
その後ろ姿を見送る未華子は、
何となく置いてきぼりを
食らったような、寂しさもある。
この道を真っ直ぐ行けば、懐かしい
元職場‼
未華子はついつい歩いていく。
半年前までは、このコンビニで
朝コーヒーを買い、パンを買い
お昼は、あの定食屋さんに良く
通っていた。
この角を曲がればオフィスのある
職場、懐かしい。
もう何年も離れた気がする。
するとバタバタと蒼生がビルから
飛び出してきた。
でかいガラス貼りのビルは
蒼生の姿とクラウ〇を写し出していた。
蒼生はなんのこだわりも無く、
ビジネスバックと脱いだ背広を
右手に抱え、夏帆の運転する
車に飛び乗った。
「なんだ、付き合ってんじゃん。」
あ‼アハハハ、何ガッカリしてんだか‼
終わった事だし、誰と付き合って
いようが蒼生の勝手‼
私も馬鹿だなぁ
こんなとこ来なきゃあ良かったのに
ナイナイ・・・ナイ。
しばらく本屋さんに行ったり
買い物したり時間は20:00をさして
いた。
あ‼
バックの中には蒼生の部屋鍵が
入っていた。
バックの内ポケの小さなチャック
このバックも働いていた時は
毎日活躍したお気に入りの奴で
いま、パートに出る時は
未華子母お手製の巾着袋
小銭入れに、リップクリーム
だけ入れて出勤する。
久しぶりに持ったバックは
半年前が詰まっていた。
バスの停留所で悩み、又出てきたり
蒼生と顔を合わせるのは
なんだかなぁー
色々思案しながら
「返しとこう。
早いうちがいい。」
そう決心して、蒼生のマンション
へとタクシーで向かった。
そう彼が日本にいる内に返さないと、
エントランスからエレベーター
に乗り部屋番号を押す。
15階の景色は久しぶり、この何ヶ月で
生活自体が全部変わってしまった
一抹の寂しさを感じる。
部屋の灯りはついているから
蒼生はもう帰って来たのだろうか?
彼女が一緒の可能性もある。
一大決心をした未華子は
部屋のベルを押す。
鍵番号は知って居るけど
今はここの住人では無い。
「はあ━━━━い。」
可愛らしい声と同時に扉が開く
白いモコモコした
未華子お気に入りのバスローブを
纏った二十歳前後の彼女がいた。
「あ・・・‼そのバスローブは」
「は・・・・い?
誰です・・か?」
「え・・と?この部屋は
御喜 蒼生さんの持ち物では?」
「そうですよ!
御喜蒼生の部屋ですよ。」
((̵̵́ ̆͒͟˚̩̭ ̆͒)̵̵̀) ゲェッ
「し、失礼しましまました。」
とちりながらも、ガサゴソと部屋の
キーを渡し
「あ、ああ、ああの!
コッコレ預かり物なので渡して
貰えませんか?」
下駄箱の上にキーをかける兎
マークのフックにぶら下げた。
このフックは未華子が100均で購入
したもので白い玄関にピンクの兎
が3並んでいる。
未華子は頭を下げるとそそくさと
マンションを出る。
誰だ?あの子?まだ10代じゃない?
彼女にするには若すぎじゃない?
頭はもうパニック‼
マンション前の花壇の隙間に
座り込み缶コーヒーで気持ちを
落ち着かせる。
「あ━━━━んなヤベエ奴?
浮気症は治らんな‼
しょ━━━━もな━‼」
ゴクゴクゴク
一人言を言いながらエントランス
を出ようとした時
マンション前に何度も見てムカつく
クラウ〇が止まった。
バタンと激しい音を響かせながら
蒼生が出てきた。
慌てた様子で、運転席から夏帆が
飛び出して来た。
歩いてエントランスに入る蒼生の
背中に夏帆が飛びついた。
コアラがユーカリの木にとびつく
ように。
OH━━━━‼
未華子はその光景に驚いて動けない!
「蒼生さん。
本当に好きなんです。」
お"お"お"お"お"お"お"お"━━⊙⊙━━‼
未華子は慌てて自分の口を両手
で塞いだ。
「なんで、分かってくれないの‼
あんな、年増のどこが好きなの?」
( ᯣωᯣ )は?年増、私の事‼
それを聞いた蒼生は立ち止まり
彼女の髪をなでなでして
慰めてるっポかった。
「年増でも、おばさんでも
彼女が好きなんだ、ごめん。」
はぁ私の事?ムカ
自販機の裏で年増扱いをする
こやつらに怒りを覚える!
このまま部屋に行くと夏帆でも
オババに見えるくらい
若い娘がバスローブ姿で待って
いると言うのにヨ‼
夏帆アンタもババアに見えるサ
夏帆は蒼生に抱きついて離れない!
未華子も出るに出れなくなっていた。
『蒼生早くどうにかしろよ‼』
未華子は、心で呟いた。
あんなに懐かれたら折れるよね、
少しガッカリしている自分がいる
吹っ切れたとは言え抱き合って
いる元夫と略奪オンナを静かに
見守るなんて出来ないのは
器が小さいからなのか?
ドンマイ‼
蒼生は夏帆の顔を手で撫でると
其れを見た未華子は、ドキッ‼
!ウワッ キ・・・スする?
バサリと未華子のバックが肩から
落ちた。
ガチンコロコロコロコロコロ
化粧ポーチの中身が飛び散った。
「あ~~~~ヤベエ」
さっき鍵をポーチに突っ込み
出てきた女の子にビックリ仰天して
しめわすれていた。
静かな駐車場に響き渡る快音
2人は音の聞こえた方向
つまり未華子のいる場所を凝視する。
W見てるよ~
二人ともコッチ見ながら
止まってる。
ワオ
散らばった化粧品を掻き集め
ソソクサとマンションを
ε=ダ━━━━━━ッシュ
す、す、すっれいしますた。
足は絡みズッコケそうになるが
持ち直して逃げる
なんせ短距離走で鍛えた足‼
蒼生がバタバタと追いかけてくる。
タッタタタタタ
「ヒエ━━━━ェエエエ
ごめ━━━━━ん。
邪魔するつもりは無かったん
だヨ━━━━━‼」
「待て待てま━━━━━てぃっ‼
勘違いすんな!
ちがちがちが
まて━━━━えぇ」
「え━━━なに👂血が、血が
血が出たのーゼーゼ」
「は?血がって、そっちじゃない‼
違うんだの方だ」バタバタバタ
「え━━━━━なに?
聞こえないよ━━━━━‼」ゼゼゼ━
どっかのマンションの地下駐車場に
逃げ込んだ!
コッコッコツコツ
蒼生の足音と、息遣いが聞こえて来る。
「ハアハアハアハアひえぇー」
デカイ車の陰にかくれ・・
思わず両手で口を抑え指の隙間
から息をする。
な、なんかマフィアに追われてる
スパイみたいな気持ちになる。
靴音はグルグル回り
少し遠くなって行った。
ふ━━━━━っ
はぁ、やっと一息つけた。
ぜ━━━━ったい夢に出る奴やコレ
追いかけられる夢‼
「はぁ何時だろう。」
バックの中のスマホを探す
探す・・・
もう一回探す・・・
は?
無い
無い
無い━━━━━━~っ‼
すみゃほが無い━━━━━‼
考えられるのはさっきバラ蒔いた
ポーチの中身と一緒か‼
「あ━━━━終わった‼
最悪の悪‼」
全身の力が抜けた‼
全力疾走で走り抜けた道を
ポテン、ポテンと歩く‼
20分ばかり歩くと、さすがに
10代とは違くて足がダルく
重くなってきた。
「あ━━━歳は取りたくない‼
10代に帰りたい‼」
さっきいた自販機のまえに
ピカピカピカ
存在を知らせる🌈レインボーな光
の点滅
あ~あった、あった
未華子が走りより近づくと
ピョンピョン アレ?
少し飛んだ気がする。
又近づくと
ピョーンﻌﻌﻌﻌ ﻌﻌﻌﻌとはじける。
ん?ん?( ̄ω ̄;)?
掴もうとすれば⤵⤴︎ ⤴︎⤴︎ピヨーン⤵⤴︎
未華子は掴もうと必死
え〰〰い、あ‼クソッ
え━━━━━━いっ‼
自販機の後ろから白い長ゴムを
束ねた蒼生がニンマリして
出て来た。
アハハヾ〃ヴァカメ⤴⤴⤴
赤い糸ならぬ白いパンツゴムで
繋がったスマ〇な、二人‼
未華子は✖ω✖ヤラレタ
「どっから出て来た?パンツゴム?」
未華子は不思議だった。
「管理人室には何でもあるんだよ‼
いざと言う時の為にナ‼
未華子は世間知らずだな‼アハハ」
「そ、そうなんだーア、ハハハハ…
知らんかった━━━━ワァ」
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