センパイが好き過ぎて殺したい♡
無色透明
第1話
「先輩っ!私と付き合ってください!じゃないと殺します!♡」
放課後の教室。いきなり僕の前に現れた一年の女子、そしていきなりの殺人予告紛いの告白。静まり返る教室。放課後とはいえまだ何人も教室に残っていたため皆が一様に一年の女子と僕をみていた。
「……えっとごめんなさい?」
ここでの答えがわからない。僕はこの後輩を知らないため好きじゃないし付き合えない。だからこれで正解?なのかはわからないが僕がお断りをすると笑顔で
「じゃあ殺しますね?♡」
笑顔で怖いことをいいながら持っていたかばんから包丁をとりだそうとして
「ま、待って!とりあえずソレはかばんにしまおうか?話し合おう。」
やばっ!冗談だとおもったけどマジじゃん!こんな女子高生どこ探しても目の前の子しかいない。危なかった〜危うく僕の人生終わるところだった。
「じゃあ私と付き合ってくれますか?」
話し合おうって言ったじゃん。この子話が通じない系か〜?目とかも血走ってるし怖いわ!
「いや、いきなり付き合ってと言われても僕は君のこと知らないし。だからとりあえずお友達からでもいいなら。」
うまくこれで収めてくれ!本当ならこんな危険な奴と友達にすらなりたくない。でも選択肢がない。
「わかりました。なら私を知ってもらうために今日、一緒に帰ってください!くれないと」
「わ、わかった!その先は言わなくてもわかったから!一緒に帰ろ」
そんな何回も殺すとか聞きたくない。だってこいつマジだもん。周りを確認するとみんな自分は関係ないと言わんばかりにそそくさと教室を出た。
「じゃあいきましょうか!先輩!」
とびきりの笑顔で言う後輩をみて不覚にもときめいてしまった…………あほかっ!そんな訳あるか!ラノベじゃねーんだよ!僕はな、僕はな!命が惜しいからだ!
とんだ高校2年のスタートだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます