時の流れ

勝利だギューちゃん

第1話

女子高生。


流行を作る存在と、言われている。

箸が転がってもおかしい年ごろというのは、死語だろうか・・・


30年ほど前の、バラエティ番組を、ネットで見る機会があった。

その中に、「女子高生のいたずら」という、コーナーがあった。


否定しない。


俺の同級生の女子も、いたずらが好きだ。

でも、悪意のあるのは犯罪。


30年前の女子高生は、今とは違う。

まず、制服のスカートが長い。

今は、短いスカートの子が多いので、もし当時に放りこまれたら、対応できないかもしれない。


いや・・・できると思う。


黒髪が多い。


ガングロヤマンバは、もう少し後か・・・


画面の中では、女子高生がいたずらをして楽しんでいる。

楽しそうだ。

とても・・・


その女子高生の中に、見覚えのある顔がある。

初めてのはずだ。

でも、日ごろからしょっちゅう会っているような・・・


それも、18年も・・・

気のせいだな・・・


「あっ、その子は、お母さんの女子高生の頃だよ」


いつの間にか、入ってきた母が笑いながら言う。

改めて思う。


『時の流れは残酷だ』


でも、母さん、青春してたんだな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

時の流れ 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る