魔闇直樹の短編集──世界の火種
魔闇直樹
テーマ1「お弁当」
テーマ「お弁当」
「暇だなぁー。よし! お弁当を作るか!!」
生物殺好(せいぶつころすき)は暇を持て余していたので邪悪な笑みを浮かべ金槌と包丁を取り出した。
そして近所の森へと着き、ちょうどリスを見つけた。
「まずは、リスのハンバーグだ!」
殺好はリスを捕まえて手足を包丁で切り落とした。
「リスッ!!! 痛いリスッ!!!!」
リスは、四肢を切り落とされた痛みで野太い声を上げる。
「うるさいぞ!」
殺好は無邪気な声を発し、喉をその辺の木の棒で貫いだ。
「あ……ぐぁ……」
リスは声を発することが難しくなり、もがき声しか出せなくなった。
そして生きたままリスの皮を剥ぎ、まな板の上に寝かされる。
「コ……ロシ……テ……コロ……シテ……」
廃人と化したリスは、涙を流しながら死を望んでいる。
「よし!この金槌でミンチにするか!」
ガンッ! ガンガンッ!!
リスの胴体へ金槌を叩きつける。
最初の3発ほどでついにリスの息の根をが止まった。
「ミンチになる前に死んじゃうのはつまらないなぁ……そうだ! 蘇生させればいいんだ! ついでにBGMとして叫び声を聞きたいから喉を治そう!」
殺好は、リスの心臓に電気を流し蘇生させ、生きたまま喉をメス代わりのカッターでオペをして損傷した声帯を治した。
「何で、お前は俺のことをそんなに苦しめようとするんだ!!」
喋れるようになったリスが殺好を憎そうに、質問を投げかける。
「なぜかって? 動物は醜いからだよ!! あいつらは、僕の大切な人を殺した!!! だから僕にはお前はクソ獣に何をしてもいいんだ!!!」
殺好は怒鳴り声をあげ、説明する。
そして、金槌で胴体を殴りリスは死に、蘇生をさせて、復活ができなくなるまで続けた。
「やっと完全に死んだかぁ! ひゃっひゃっひゃっ!!」
そして、頭もミンチにしてそれをこねる。
それを焼き、100%リスのハンバーグの出来上がり!
切り落とした手足は、皮を剥いで丸焼きにする。
「できた! リスのお弁当、出来上がり!!」
殺好は満足そうに微笑んだ。
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