妖精の残影

満員電車に揺られる 繰り返しの日常

SNSというドラッグに 麻痺した感覚

いつも誰かの眼差しが いつかの夢を失わせ

目的もなく歩きつづける そんな存在になった


小さな頃に感じてた 妖精たちは

いつの間にか姿を消して どこへ行ってしまったの?


忘れたくない fairy shadow

薄れゆく幼い記憶

大切な思いもいつか

なくなってしまうのかな?


木漏れ日の中佇む 休日の公園

無邪気にはしゃぐ声を聴き あの頃に想いを向ける

聴こえない歌を聴こうと 見えない絵を見ようと

忘れてしまったなにかを 探し続けてる


妖精たちがくれた 星の金貨は

いつの間にか失くしてしまい どうしてしまったの?


記憶の底の fairy shadow

いまだに探し求めてる

もう諦めてしまえれば

どれだけ楽になるだろう


雲と雲の隙間から 黄金の梯子が降りる

その麓に辿り着くのに 時間はいらない


おぼろに映る fairy shadow

かすかな手触りを頼りにして

探し続けることだけが

ただひとつのできること

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る