第2話「トイレ問題」
前章で繁華街店舗から5分ほど先にある、バーやスナックがたくさん入ったビルの下にあるコンビニ……最近は専らこちらがメインになっています。ビルの下なのでB店舗としておきましょう。
このコンビニ、なんとトイレが無い。
お客に貸していない云々の前にそもそもトイレが存在しません。
冗談抜きで店内にトイレが存在しないのです。
普通はトイレの無いコンビニって無いです。
でも、この店は本当にトイレが存在しないのです。
嘔吐されたりしてトイレが汚されたら清掃するのはバイトですからね。
恐らく、そういう事情でトイレをわざと造らなかったんでしょう。
ちなみにB店舗周辺のコンビニは基本トイレを貸していません。
でも、店員用も無いのはうちだけなのでは……?
では、どうやって用を足すのか?
日中働くメンバーは店を出て外に行きます。
地下鉄の駅が近くにあるので地下に潜り、トイレで用を足します。
幸い、改札に行く前にトイレがあるので嬉しいですね。
ただ、駅のトイレって籠る奴が多い気がする。
駅以外だと、近くの大きなビルがあります。
商業施設が数多く入った誰でも入れるビルです。
そちらにあるトイレを利用して用を足します。
ただ、筆者は夜勤がメインです。
当然ながら、深夜帯はビルや駅は封鎖されています。
では、どうするのか?
やり方からまず書きます。
まず、客がいない時間帯を狙います。
深夜4~5時辺りはかなり暇で出歩いている人はまばらです。
来店する客がいないか、よく判断してある物を入手しておきます。
次にレジの電源を落とし、事務所の扉も閉めておきます。
キーボックスから店の鍵を取り出し、店内に誰もいないのを確認してから自動扉の電源を落とします(大概、ドアの上部にオンオフのスイッチがある)
そして扉を手で動かします。
閉めたら、扉の鍵を挿す穴が一番下にあります。
その穴に鍵を差し込んで閉めます。
で、先ほど入手したあるもの。
それが「現在、都合により不在です」等々書かれた紙です。
これを扉に貼り付け、ダッシュでトイレに向かうのです。
トイレは歩いて五分ほど先にある繁華街店舗(姉妹店)
こちらはトイレがあるのでそこで用を足し、戻ってくるのです。
ぶっちゃけ、ものすごい不便です(苦笑)
トイレ行くために他の店舗をわざわざ利用するなんて。
でも、これ本部公認のやり方です……。
でも、大ならともかく、小で一々店を閉めてトイレに行くのは面倒臭い。
そう思った筆者は携帯用トイレを用意することにしました。
こちらは百円ショップで売っているもので、元々レジャー用で周りにトイレが無い場合に使う物ですが、これが大変便利。
客がいない時間帯を狙って、事務所に籠り、扉を閉め、さっと済ませられます。あとは付属の黒の袋に入れ、よく縛り、捨てます。
恥ずかしいのでもうゴミ袋ごと捨てます(笑)
ゴミ捨て場がちょうど店の裏手にあるのですぐに捨てます。
トイレ無いって本当に辛い……。
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