第1話 スクイブ高校生

ジリリリリリリリリ・・・・・・。


「zzz・・・・・・。」


7時にセットしていた目覚まし時計が鳴り響くアパートの一室で

『高藤 晴之(たかとう はるゆき)』16歳は

眠っていた。


「zzz・・・・・・うるさぃ。」


晴之はうるさい目覚まし時計を止めて

また夢の中へと入っていった。


〜1時間後〜


「zzz・・・・・・。」


「いつまで寝てんのバカ!!!!!!!!!!!!」


晴之の不用心で散らかっている部屋に

幼なじみで晴之の隣の部屋に住んでいる

『早川 瑠香(はやかわ るいか)』16歳が

セーラー服姿で入ってきた。


「ん?なんだ瑠香か。おはよう。」


「おはよう。ほら早く準備して」


「で、なんの準備?」


「何とぼけてんのよ。

もう春休みは終わって今日は

高校の入学式だよ 。」


晴之は眠気を飛ばすために冷水で顔を洗い

制服を魔法ではなく自力で着替えた。

本来なら魔法で直ぐに着替えられるのだが

晴之は魔法が何故か使えないのである。


「ほらっ走るよ。」


「お、おう。」


瑠香は晴之の腕を強く引っ張って

学校に走った。

そして10分もしないうちに学校に着いた

のは良いが外に誰にもいなかった。


「誰もいないぞ?

まだ春休みだったんじゃないか?」


「バカっ!!!!私達が遅刻したのよ。

体育館に行くよ!!!!!!

大丈夫1回この高校見学しに

来た事あるから。」


また瑠香は晴之の腕を引っ張りうろ覚えで

体育館に走った。


「これで入学式を・・・・・・。」


バンッ!!!!!!


「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」


入学式が終わりかけた時に

瑠香と晴之は体育館の扉を開け

その扉を開けた音に入学生全員が驚いていた。


「なんだあいつら?」

ザワザワ・・・・・・

ザワザワ・・・・・・

ザワザワ・・・・・・


「私達目立ってる?」


「おーおー目立ってる目立ってる。」


先生が2人に少し怒り顔で近づいてきた。

瑠香は「やべっ」ていう感じで少し後ろに

下がった。

晴之は特に先生が怒り顔で近づいて来ても

気にしなかった。


「ほら、早く椅子に座れ!!

入学式ももうおしまいだがとりあえず座れ。」


「ふぅ〜。」


先生は怒らなかった。

その様子に瑠香は少し驚いていた。


(あ、おこらないの?)


「じゃあね。またね。」


「おう!!」


晴之と瑠香は椅子に座ったが直ぐに入学式が

終わった。

起立・気をつけ・礼をしただけだった。

そして晴之は瑠香と同じクラスで

また教室で会った。


「では自己紹介をお願いします。」


2人の担任の

『深森 翔子(ふかもり しょうこ)』29歳

に言われ1列目の奴から自己紹介を始めた。

そして数分後の瑠香の番になった。


「は、はい!!わ、わちゃ、

私は、はにゃ、早川 りゅ、瑠香とももも、

申します。」


「何緊張してんだよ。」


隣の席に座っていた晴之が瑠香の緊張を

ほぐそうとしていた。


「ありがとう晴之・・・・・・

私の使える魔法は身体能力強化です。

以上です。」


瑠香はクラスの皆に普通に拍手され

席に座った。


数分後・・・・・・


「ほら、あんたよ。」


「あ、うわぁー!?なんだ朝か?」


晴之はグースカピースカ寝ていた。

突然起こされ晴之はとてもびっくりしていた。


「俺は高藤 晴之と申します。

ファ~・・・・・・すいません。

あ、あと俺魔法使えないのと昔の記憶

がないんでそこんとこ

分かっちゃっといてください。」


晴之は寝ぼけながら舐め腐った態度で

自己紹介をした。

皆は拍手ではなく沈黙で晴之に返した。

『魔法が使えない』という所に皆

驚いたのだろう。

そしてまた晴之は眠り続けた。


「では次の人!!」


一通り終わり先生から告げられた最後の一言に

晴之を含め皆を奮い立たせた。


「明日皆さんには戦ってもらい誰が

1番強いか何に特化しているかを

調べる試験をします。

自分達の魔法を生かして

頑張ってくださいね。」


という一言だった。











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マジックワールド・ハイスクールオブザ・スクイブ こやかず @koyakazu

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