福岡正信さんの緑の革命
山下安音
第1話 地球環境と宇宙の摂理と共に生きる緑の革命
福岡正信さんの緑の革命に影響を受けて、農的生活へワールドシフトした人は、多いと思う。私も、食糧だけは、自給自足体制を整えようと、3反百姓としての半農半Xへの道を歩み始めた一人。一粒万倍という種の持つ魔力への気づきは、彼から教わった。私は、彼が書き残した、「わら一本の革命」「大地から生まれた自然農法の無の極意」「粘土団子の旅」「緑の哲学農業革命論。一反百姓のすすめ」を読んで、その思想体系の壮大な世界を垣間見、その魅力の虜となった。私は、彼が歩んだ人生の足跡から学び、現代農業の農薬や牛糞、鶏糞などの動物性堆肥の多用による有機栽培の亜硝酸態窒素の毒など、本来の農の営みが歪んでしまっていることに危機感を抱いた。安全な食糧と健康的な生活を確保したいと思ったら、人任せにせず、自分自身で納得のいく土づくりから始める自然栽培で食料を自給する以外に道はない。と同時に、世界の農的営みを毒農薬から、その果てしない無用な労働時間から解放する道を探り始めた。私は、平和学研究者だからである。
彼の問題意識と農の革命思想を引き継ぐ自然農法家には、共通の目標があるように思う。すなわち、農本来の姿への希求。農業とは、海・川・山の水系の浄化をもたらすもの。神と共にある神聖なる妙なるをシラベ。自分たちのいのちを育くんでくれている自然環境と共にありたいという魂の奥底からの悟り。大地は母。宇宙は父という感覚で、育ててくれている存在である環境への恩返しの感覚。自然環境を7世代先まで、いつくしみ育てていく農法へのワールドシフトを自分の農の営みのみならず、世界全体で果たしたいという願望。この光の道を切り開く壮大な緑の革命の一端を担っているという明星の星の自覚である。福岡さんや自然農の仲間たちの悟りである草や虫とどう共生するのが正論なのかの理論と実践体系の気づきから学ぶことは多い。
私は、テラスマイル農園を初めて5年になるが、農という営みには、いのちの神秘、存在の根源に秘められた神秘力を発見するという不思議な教育力があるように感じている。農の営みを、生活の一部として享受する光が、どれほどの幸福追求につながるかを体感してみてもらいたい。そこには、センスオブワンダーランドの神の国の神秘が無限に広がっている。
人は、地球から生まれた存在。人間存在以外のいのちも同様である。共に立つ道を選ぶか、殺しあう道を選ぶかは、選択の決定の一つ一つによって、紡がれていく。
福岡正信さんは、真理は科学的認識ではなく、「直観」によって、あるいは「悟り」によって獲得されると繰り返し述べていたようだ。農の営みは、この直観や悟りを鍛える上で、とてつもない教育の可能性を秘めた世界である。特に、平和学教育において、農の営みこそが、魂を根底から変えうる可能性を感じる。
私は今、自然循環療法、修復的医学に寄与する自然栽培の知恵を創造主に求めつつ、自然栽培の知恵を直観と悟りによって、積み重ねている日々を送っている。
私の研究のポイントは、
①土壌設計
②作物の育つ環境設計
③種のパワーを引き出す発芽方法
④イオン反応。寒暖差。作物に刺激を与える
偶然の発見なのですが、私の家では、もみ殻を積んだ所に、生活の生ごみを投入している。もみ殻で生ゴミを隠すイメージ。すると、かぼちゃ、柚子、ニガウリ、きゅうりなどが次々と発芽して、そのまま育ってしまう。畑の土の上に大量のもみ殻を積み上げているという環境で、土には届いていないのに。もしかして、もみ殻という環境が発芽条件にとって、好ましい何かがあるのかもしれないという発見に今年導かれた。雨が降る。籾は雨を吸収する。もみ殻の環境は、通気性、親水性、保温性も良い。この高い発芽率には、発芽条件にとって好ましい何かがあるようだ。
今年、自然農法家の仲間から学んで、種まき、発芽の原理を確立した。種まきは、満月から新月の間の雨降りの前の日に必ず行う。この時期は、種が水や栄養やエネルギーを吸収する方向性に働くのだそうだ。種を蒔き終えた後は、もみ殻を部厚くマルチングする。ここでも、もみ殻が発芽率を高めているように実感する。種は、暗い条件を好むものもいるようで、完全に覆いつくしたもみ殻が、程よい温度や湿度を与えているのかもしれない。自然栽培の人たちは、草マルチングを好むようだが、草マルチングは、害虫にとっての格好の住処となる。私は、もみ殻マルチングの方が、効果が高く、手軽であり、裏切らない種まき方法だと感じている。
「奇跡のバナナ」。 凍結解凍覚醒法をまねて、弁当箱に種と水ときび糖蜜を入れ、Tシャツで包んで、米とサトウキビなどの種を蒔いてみた。いきなり冷凍ではなく、数日冷蔵を経て、冷凍し、解凍して、撒いてみた。私の直観だが、糖と寒さが、種のDNAに覚醒を起こさせ、種のパワーを増すように思う。奇跡のバナナの研究では、RNA発現が高まっているというエビデンス。種は、自分がここでは幸せに暮らせそうだと感じた時に、発芽するのだそうだ。つまり、糖は、冷凍の保護コーティングというより、甘い誘いとなって、種のDNAに目覚めを起こさせているのかもしれない。2020年から太陽の活動の低迷期であるミニ寒冷期が30年続くと世界的な科学者たちが警告を発している。発芽の原理の研究を深めて、世界中の農家さんと共有することが急がれる状況にあると確信する。
ところで、私は、福島原発事故による農地の核汚染問題についても研究をしてきた。結論から言うと、量子力学による除染として最も効果が見込めるのは、原子の周りの電子に働きかける周波数によって、核転換を起こさせること。ロシア科学は、核種ごとにちがうその周波数を特定しているのだそうだ。EMの比嘉先生たちのグループは、ブラビトン、重力子のイヤシロ地と共に、微生物が発する縦波の波動が核転換を起こしているとして実践を繰り広げている。EM3号に貼っている光合成細菌は広島の研究で核の無害化に寄与することが知られている。
どうか、SDGs として、これらを日本と世界の農家さん、生産者さん、と分かち合うことに、力を貸してほしい。
福岡正信さんの緑の革命 山下安音 @provida0012
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